「証言の会」に秋月平和賞授与 「これからも反戦反核のため」

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朝長委員長から賞状を受け取る森口さん(右)=長崎市、長崎原爆資料館

 第31回ながさき平和大集会が16日、長崎市平野町の長崎原爆資料館であり、発足以来50年にわたり被爆者の証言を記録し続けている「長崎の証言の会」に対し、平和運動の分野における顕著な功績をたたえる第12回秋月平和賞を贈った。

 証言の会は1969年の発足以来、約2千人分の被爆証言を集め、75冊の証言集を発行。原爆の非人道性と被爆者援護の必要性、核兵器廃絶を訴えてきた。

 集会には約100人が参加した。主催した核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会の朝長万左男委員長が「長崎は最後の被爆地として世界に向けて平和を叫ぶ土台であり、市民はその役割を担わないといけない」とあいさつ。証言の会事務局長で被爆者の森口貢(みつぎ)さん(82)に賞状を手渡した。

 森口さんは「戦争を否定し軍隊を持たないと決めた憲法を変えようとする人がいる。原爆を語れる人は少なくなっているが、これからも反戦反核のための証言をしていく」と語った。

 式を見守った証言の会代表委員で被爆者の内田伯(つかさ)さん(89)は取材に対し「今、なぜ平和が続いているのか。その原点を語り継ぐことが必要だ」と話した。

 集会では、長崎大核兵器廃絶研究センターによる講演、被爆者歌う会「ひまわり」の合唱などもあった。