【MLB】大谷翔平、サイクル安打以来の今季12度目マルチ 3度出塁も…エ軍は競り負け

父の日仕様ユニホームを着用し、レイズ戦で安打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

5回に一時同点の生還…エンゼルスは9回にトラウトの2ランで1点差に迫るも競り負け

■レイズ 6-5 エンゼルス(日本時間17日・タンパ)

 エンゼルスの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、敵地レイズ戦に「3番・DH」で5試合連続でスタメン出場し、4打数2安打1四球2三振1得点と3試合ぶり今季12度目のマルチヒットを記録した。5回に11打席ぶりのヒットを放ち、一時同点の生還。トラウトの2ランで1点差に迫った土壇場9回にはピッチャー強襲の痛烈なヒットを放ったが、エンゼルスは後続が倒れて5-6で競り負け、連勝はならず。4月15日以来の勝率5割復帰はまたもならなかったが、今季好調のレイズとの敵地4連戦を2勝2敗で終えた。

 大谷は初回、「オープナー」の右腕スタネクと対戦。エンゼルスはラステラ、トラウトが出塁して、無死一、二塁とチャンスで打席へ。父の日で水色の用具を身に着けた大谷は、3ボール1ストライクから高めの直球を見極めて四球。満塁へとチャンスを広げ、続くプホルスの先制犠飛を呼び込んだ。

 しかし、続くプエーロは遊ゴロ併殺打。試合開始からわずか7球で無死満塁の好機を掴みながら、1点どまりに終わると、エンゼルスは先発キャニングが2回までに3失点で逆転を許す。大谷は2点を追う3回無死一塁の場面では、左腕ビークスの外角低めへの直球に手が出ず見逃し三振。エンゼルスはその後、フレッチャーの犠飛で1点を返した。

 大谷は1点を追う5回、1死走者なしで3度目の打席へ。フルカウントからビークスの低めへのチェンジアップを捉え、ライト前に運んだ。これが11打席ぶり(2四球含む)のヒット。その後、三塁まで進むと、フレッチャーの三塁内野安打で同点のホームを踏んだ。

 それでも、キャニングはその裏にファムにソロ弾を浴び、すぐに勝ち越しを許す。大谷の第4打席は7回1死走者なしの場面。1ボール2ストライクから左腕ポシェの高めへの直球に空振り三振に倒れた。

 エンゼルスは8回に2点を失うも、9回1死からトラウトの2ランで1点差に。続く大谷はピッチャー強襲の内野安打で、日本人メジャーリーガーとして初のサイクル安打を達成した13日(同14日)のレイズ戦以来、3試合ぶりのマルチ安打を記録した。しかし、プホルスとカルフーンが凡退し、追いつくことはできず。連勝はならなかった。

 大谷は今季34試合出場で打率.278、8本塁打、27打点、2盗塁となった。(Full-Count編集部)

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