<アングル福島>新顔久々、地域の足 阿武急のある暮らし

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悠々と流れる阿武隈川を渡る阿武隈急行の現行車両。宮城、福島県境の住民らに「地域の足」として親しまれている=宮城県丸森町
【藍色】午前と午後の試運転を終え、梁川車両基地に戻ってきた新型車両。すっきりとしたステンレスのボディーラインに薄い青色で阿武急の「A」の文字が施されている=伊達市

 第三セクター鉄道の阿武隈急行(福島県伊達市)は、宮城県南と福島県北の計24駅を結ぶ「地域の足」だ。社名の通り阿武隈川と並行するように全長54.9キロの軌道が県境を貫き、沿線には田園風景や家並みが広がる。

 旧国鉄が廃線対象とした槻木(宮城県柴田町)-丸森(同丸森町)の丸森線を存続させる形で、福島(福島市)-槻木が全通したのは1988年。東日本大震災では全線が一時運休を余儀なくされ、66日後に運行再開にこぎ着けた。

 7月1日には、2008年以来となる新型車両2両(1編成)が運行を開始する。今日も沿線住民を乗せ、「地域と共に歩む鉄道」として走り続ける。(福島総局・吉田千夏)