ミャンマーから中東、ウィーンからナイジェリア-オーストリア脱退決議後にKAICIID支持の声相次ぐ

ミャンマーから中東、ウィーンからナイジェリア-オーストリア脱退決議後にKAICIID支持の声相次ぐ

AsiaNet 79228(1086)

【ウィーン2019年6月15日PR Newswire=共同通信JBN】オーストリア議会での国際対話センター(KAICIID)(https://www.kaiciid.org/)からの同国脱退を求める12日の議会動議可決を受けて、世界中の活動地域からセンター支持のメッセージが続々寄せられている(https://www.kaiciid.org/news-events/news/live-religious-communities-around-world-pledge-support-kaiciid)。

世界の各宗教の高級代表で構成されるKAICIID理事会(https://www.kaiciid.org/governance)はオーストリアの議会決議を批判(https://www.kaiciid.org/news-events/news/kaiciid-board-endorses-centres-mission-after-austrian-vote)、世界有数の深刻な問題を抱える地域の宗教間対話に果たす同センターの業務を「危険にさらす」としている。

KAICIIDのプログラムに関わる宗教指導者幹部は理事会の懸念に同調し、エジプトの最高イスラム法官、シャウキ・アラム猊下は「センターがわれわれの愛、敬意、協力に関する神の意志を促進する祝福業務を続けるよう強く望み、祈りたい」と語った。

中央アフリカ(https://www.kaiciid.org/what-we-do/our-work-central-african-republic)では、デュドンヌ・ンザパラインガ枢機卿とウマール・コビネ・ラヤマ導師がKAICIIDの業務について「中央アフリカの危機解決サポートに大きな影響を与え、寛容、避難民帰還プロセス、平和、国内で共に暮らす原則を促進した」と話した。

ミャンマー(https://www.kaiciid.org/what-we-do/supporting-inclusive-dialogue-myanmar)では、KAICIIDが支援するイスラム教・仏教指導者のプラットフォーム、Peaceful Myanmar Initiative(ミャンマー平和イニシアチブ)が声明を発表し、「過去3年の緊密な協力の結果、われわれは異宗教対話を支持する広範なネットワークを構築し、IRDトレーニングセンターを開設、個人3000人以上に手を差し伸べた」と述べた。

ナイジェリア(https://www.kaiciid.org/what-we-do/peace-and-reconciliation-through-interreligious-dialogue-nigeria)では、ナイジェリア・キリスト教協会会長のサムソン・オラスポ・アヨクンレ牧師が「われわれは、世界に平和を構築するKAICIIDの絶え間ないコミットメントをたたえる。そのつながりはますます明らかになっている」と語った。

KAICIIDの主力トレーニングプログラムの1つに参加した世界中の仲間(https://www.kaiciid.org/what-we-do/kaiciid-international-fellows-programme)も、その仕事を褒めている。国連のCoordinating Council of Jewish Organisations(ユダヤ人組織調整委員会)委員長のアレクサンダー・ゴールドバーグ師は「KAICIIDは人権、男女平等、法の支配、宗教の自由に関わる場であり、西側とアラブ世界の対話に不可欠である」と話した。

世界スカウト機構(WOSM)のアーマド・アレンダウィ事務局長はKAICIIDのプログラムをたたえ、「KAICIIDとわれわれのパートナーシップ(https://www.kaiciid.org/what-we-do/incorporating-dialogue-scouts-programme)は、若者同士の対話を促進して、理解増進を構築するわれわれの仕事の価値を高めると確信する」と述べた。

KAICIIDの本拠地、ウィーンでは地元の宗教指導者がセンター称賛に加わった。キリスト教会のキャノン・パトリック・カラン牧師は、KAICIIDトレーニングプログラムの影響をほめたたえ、「危機に際して、これらの宗教指導者は関係を通じて平和をもたらすことに貢献する。安定の時代に、彼らは違いの理解深化に寄与する」と語った。

Initiative of Austrian Muslims(オーストリアのイスラム教イニシアチブ)のタラファ・バガジャティ会長は「KAICIIDは良い仕事をしており、持続可能なプロジェクトがある。たとえば、KAICIIDはJewish-Muslim Leadership Council(MJLC、ユダヤ・イスラム指導者評議会)を支持している。難民受け入れプログラムにも着手しており、世界の紛争地で多くの平和イニシアチブを後援、サポートしている。この仕事を誰が引き継ぐのか」と話した。

全容は以下を参照:
https://www.kaiciid.org/news-events/news/myanmar-middle-east-vienna-central-african-republic-support-pours-kaiciid-after

Photo: https://mma.prnewswire.com/media/903014/KAICIID.jpg

ソース:The International Dialogue Centre (KAICIID)