6月18日付

 宮崎市の歓楽街「ニシタチ」で耳をV字にカットされた猫たちを見かける機会が増えた。これは不妊・去勢手術を受けていることの証しで、耳が桜の花びらのように見えることから「さくら猫」と呼ばれるそうだ。2017年、地域で餌場やトイレを設置するなどして管理することを条件に、野良猫に無料で不妊・去勢手術を行う市の事業がスタートしたことを受け、中央通商店街周辺で活動が始まった。ふん尿やごみの散乱などの被害が減り衛生面の改善も顕著。それに加え、猫の命が尽きるまで地域が協力して見守るという活動は動物愛護の観点からも素晴らしい。現在はボランティア団体もニシタチ各地に結成されるなど、盛り上がりを見せている。人と猫の共生にこれからも目を向けていきたい。

© 株式会社宮崎日日新聞社