第1号カップル一問一答 LGBTパートナー制度

 17日に受け付けが始まった宮崎市の「パートナーシップ宣誓制度」で、第1号のカップルとなったあすかさんとみちかさんが宣誓後、報道陣の取材に応じた。2人の一問一答は次の通り。
 ―宣誓第1号になった。
 みちかさん 家族や友人以外から「おめでとう」と言葉を掛けてもらい、喜びを感じた。
 あすかさん ただの紙だという気持ちもあったが、公的に2人を認めてもらえたことは想像以上の喜び。家族として認められた気分だ。
 ―制度を利用した理由は。
 あすかさん 婚姻届を取り寄せて書いたこともあるが、「結局受理されない」と提出を思いとどまったこともある。結婚に近い感覚を感じて、家族として生きる糧にしたかった。県内にもLGBTの人は大勢いるが、表立って言うのは難しいこと。そういう人たちの気持ちにも寄り添えるといいと思った。
 ―周囲の反応は。
 みちかさん 母親は「あなたがより過ごしやすい環境になればうれしい」と言ってくれた。
 あすかさん 母親からは「おめでとう」と言ってもらえた。
 ―今後への期待はあるか。
 みちかさん 小さなカード(受領証)だが、私たちにとっては大きな一歩。オープンにできず、悩んでいる人もいる。国が同性婚を認めるような動きにつながっていくといい。
 あすかさん カードが社員寮に住む際の公的証明になるなど、一般企業の制度も変わってほしい。夫婦で利用できるような民間サービス、例えば映画館の夫婦割などで使えるといい。子どもが2人いる。今後、親として私たち2人が社会にどう認められるかというのが大きなテーマ。こういう家族の形もあるということを皆に知ってほしい。

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