約60枚のすだれ 長崎原爆資料館玄関の天井部 来館者や職員に好評

 長崎県長崎市平野町の長崎原爆資料館玄関の天井部に5月下旬から約60枚のすだれが掛けられている。「涼」が第一の目的だったが、その風情が来館者や職員に好評だ。

 天井はガラス張り。晴れた日は強い日差しが入り込み、高温状態になることが長年の課題だった。ガラスの遮熱コーティングも検討したが、費用が高く、最終的には日本古来の“知恵”に頼ることに。

 コスト削減のためだったが「意外にもデザイン性の高い仕上がりになった」と担当者。写真を撮る外国人観光客らの姿も目立ち、涼だけでなく、日本文化の紹介という副産物も生まれている様子。

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