ファーウェイCEO、米国人学者と対話 協力とウィンウィン呼び掛け

©新華社

ファーウェイCEO、米国人学者と対話 協力とウィンウィン呼び掛け

17日、ファーウェイ本社で対談する任正非CEO(右から2人目)、米国人学者のジョージ・ギルダー氏(左から2人目)とニコラス・ネグロポンテ氏(中央)。(深圳=新華社記者/梁旭)

 【新華社深圳6月18日】中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の任正非(じん・せいひ)創業者兼最高経営責任者(CEO)は17日午後、米国人学者のジョージ・ギルダー、ニコラス・ネグロポンテ両氏と広東省深圳市の同社本社で「技術、市場、企業」をテーマに対談した。

ファーウェイCEO、米国人学者と対話 協力とウィンウィン呼び掛け

17日、ファーウェイ本社で米国人学者と対談する任正非CEO。(深圳=新華社記者/梁旭)

 任氏は、ファーウェイの30年にわたる発展は世界の先進企業の協力や支援と切り離すことができないとし、グローバルな協力があってこそ、より多くの人々に科学技術の発展による成果を受益させることができると指摘した。

ファーウェイCEO、米国人学者と対話 協力とウィンウィン呼び掛け

17日、ファーウェイ本社で米国人学者と対談する任正非ファーウェイCEO。(深圳=新華社記者/梁旭)

 任氏は、ファーウェイの現状と未来への決意について「二つの1千億ドル」(1ドル=約108円)で説明した。ファーウェイは今後2年、減産となり、今年と来年の売上高はいずれも1千億ドル前後になるとみられる。だが2021年には再び旺盛な活力を示す見通し。ファーウェイは今後5年で1千億ドルを投じてネットワークアーキテクチャーを再構築し、よりシンプルでスピーディー、安全で信頼できるネットワークを実現する構えだという。

ファーウェイCEO、米国人学者と対話 協力とウィンウィン呼び掛け

17日、ファーウェイ本社で対談する任正非CEO(右から2人目)、米国人学者のジョージ・ギルダー氏(左から2人目)とニコラス・ネグロポンテ氏(中央)。(深圳=新華社記者/梁旭)

 任氏は「ファーウェイの設備にバックドアが一切ない。関係各国とバックドアが存在しないという内容の協定を結びたい」と述べたとともに、ネットワークのセキュリティーと情報のセキュリティーは二つの異なる問題だど指摘。ネットワークのセキュリティーとは、人類社会のネットワークを指しており、それは容易に故障が起こってはいけないと強調した。

 任氏は、30年にわたる170カ国での実践は、ファーウェイのネットワークが安全であることを裏付けているとし、だが情報のセキュリティーは別問題で、ファーウェイが「水道」や「蛇口」を提供しており、その中を流れているのが水か油かに責任を負うのは運営会社やコンテンツ会社であると指摘した。

 任氏はさらに、ファーウェイに今後、事業分割や売却の問題が起こることはなく、大規模な人員削減がなされることもないと表明した。

ファーウェイCEO、米国人学者と対話 協力とウィンウィン呼び掛け

17日、ファーウェイ本社で対談する任正非CEO(中央)と米国人学者のニコラス・ネグロポンテ氏(左)。(深圳=新華社記者/梁旭)

ファーウェイCEO、米国人学者と対話 協力とウィンウィン呼び掛け

17日、ファーウェイ本社で米国人学者と対談する任正非CEO(左)。(深圳=新華社記者/梁旭)

ファーウェイCEO、米国人学者と対話 協力とウィンウィン呼び掛け

17日、ファーウェイ本社で米国人学者と対談する任正非CEO。(深圳=新華社記者/梁旭)

ファーウェイCEO、米国人学者と対話 協力とウィンウィン呼び掛け

17日、ファーウェイ本社で対談する任正非CEO(右から2人目)、米国人学者のジョージ・ギルダー氏(左端)とニコラス・ネグロポンテ氏(左から2人目)。(深圳=新華社記者/梁旭)

 米国の経済学者で未来学者のジョージ・ギルダー氏はかつて、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の取材に対し、ファーウェイは問題であるどころか、米国が経済を再び活性化し、デジタルインフラの建設を強化するチャンスをもたらしており、米国はファーウェイを受け入れるべきだと語っている。

 ギルダー氏は、ファーウェイに対して米国が輸出規制を行っていることについて、米国は非常に大きな過ちを犯しているとし、米国は不公正な行為によってファーウェイの業務を禁止し、ネットワークの枠組み全体の再構築またはネットワーク全体の崩壊や瓦解をもたらし、人と人との間の相互信頼をなくそうとしていると指摘。

 米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボを設立したニコラス・ネグロポンテ氏もかつて、メディアへの寄稿文で、ファーウェイの設備への禁止は米国の通信ネットワークの安全性を高めないばかりか、米国の企業と消費者に被害を与えると指摘した。

ファーウェイCEO、米国人学者と対話 協力とウィンウィン呼び掛け

17日、ファーウェイ本社で米国人学者と対談する任正非CEO(左から2人目)。(深圳=新華社記者/梁旭)

 ファーウェイは最近、メディアに対し、AI(人工知能)基礎理論やコンピュータービジョン、自然言語処理、検索・推薦、意思決定管理などのサブ実験室からなる重点実験室を開放した。

 「人類社会の今後20~30年の発展を促す最も偉大な力はAIになるだろう」。任氏は、AI技術に対してはまだネガティブに考える傾向があるが、科学技術の革新に対しては寛容でなければならず、あら探しをすべきではないと指摘する。

 任氏によると、AIでは主に、アルゴリズムと演算力、データでのブレークスルーが求められるが、その実現は容易ではない。ファーウェイは世界の投入とともに前進し、世界と足並みをそろえて発展してきた。「AIは人間の能力の拡張だ。AIはスーパーコンピューターと高速伝送を土台に構築される。AIの実現は人類により大きな財産をもたらすことになる」。

ファーウェイCEO、米国人学者と対話 協力とウィンウィン呼び掛け

17日、ファーウェイ本社で行われた任正非CEOと米国人学者との対談。(深圳=新華社記者/梁旭)

 対話会に参加した3人はいずれも、世界はさらなる協力を展開する必要があり、開放を保ってこそ、新技術のもたらす幸福をより多くの人に享受させることができるとの認識で一致した。

 ネグロポンテ氏は、情報社会では、一つの国だけで何かを作り出すことはできないと指摘。そのため世界は必然的に開放と協力へと向かうことになる。開放と協力があってこそ、人類文明の需要に応え、新技術がもたらす幸福をより低いコストでより多くの人に享受させることができる。

 任氏もこの意見に賛同し、人類社会にとっては、ともに協力し発展することこそが正しい道だと述べた。経済グローバル化は西側諸国が提出したものだが、その過程では曲折も生まれている。必要なのは、この曲折に正しく向き合い、ルールの革新によって調節や解决をはかることであり、極端な方法を取ることではない。

 任氏は「この世界には協力とウィンウィンが必要だ」との言葉で対話を締めくくった。