つくば市在住、関由香さん ベスト版写真集 猫の表情楽しんで

お気に入り300点収録

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表紙は、沖縄県竹富島で撮影したワンシーン。「島の雰囲気で猫の雰囲気も違う」などと話す関由香さん=つくば市内

愛くるしい猫の日常が満載-。現在、全国で初の巡回写真展「ねこうらら」を開催する、つくば市在住の写真家、関由香さん(44)が、ベスト版写真集「ねこうらら」(玄光社・3240円)を出版した。「猫たちのいろんな表情を楽しんでほしい」と同書への思いを込めた。

関さんは長野県出身。小学校6年生の時、一瞬を写し込める写真の面白さに引かれ、それまでためたお年玉を使い、猫の写真集とコンパクトカメラを購入したのが始まりだった。

「ねこ写真家」になろうと決めたのは23歳の頃。「想像以上のことをする猫の行動が面白かったから。撮りたい」。都内で4年半、ブライダル専門の撮影会社で働きながら、写真の基礎を学んだ。休日には日暮里や浅草、根津などを歩き、下町で生活する猫たちを撮りためていった。2001年、ねこ写真家として独立。03年には作品集「島のねこ」で、第4回新風舎平間至写真集優秀賞を受賞した。

今回出版した「ねこうらら」は、昨年、笠間日動美術館で開いた展覧会「台湾ねこうらら」の来場者からの声がきっかけ。これまで出版してきた写真集の中から、関さんお気に入りの約300点を収録。関さんにとって初のベスト版写真集となる。

沖縄県離島の土産店で、うたた寝する様子や、ミャンマーやベトナムなどのアジアで戯れる姿を捉えたり、リラックスした表情も登場する。また、会員制交流サイト(SNS)で人気の猫や、映画やドラマで準主役を張った猫たちも掲載されている。「離島に住む猫は、都会暮らしと違う。のんびり、ゆったりしている」と振り返る関さん。

一匹一匹のペースに寄り添い、「その子の性格を見極めながら、じゃれて遊んだり、撮影までに、長いときには4時間待ったりすることもある」という。

現在、この秋出版予定の「ねこと喫茶店」をテーマとした、写真集制作のため、東京近郊や北海道など、純喫茶で飼われている猫を撮影中。

今後の夢は、「童話に出てくるような村や街の猫を撮影してみたい。昔ながらの雰囲気が残る下町で、“家族の景色”をテーマにモノクロームで切り取っていきたい」と目を輝かせた。(鈴木聡美)