世界に誇る日本の絶景!「日本三大庭園」の楽しみ方

日本ならではの美意識が感じられる庭園は、どこから見ても美しいフォトジェニックなスポット!今回は日本庭園の中でも特に有名な三つの庭園の見どころを分かりやすくご紹介します。

日本三大庭園とは

それぞれの庭園をご紹介する前に、まずは基礎知識から!
日本三大庭園とは、茨城県水戸市にある「偕楽園」、石川県金沢市にある「兼六園」、岡山県岡山市にある「後楽園」の三つの名園を指します。これらの庭園には共通点があり、一つ目はもともと江戸時代(1603年~1868年)の大名が所有していたこと、二つ目は「回遊式庭園」であることです。
大きな池の周囲にぐるりと園路が巡らされているので、歩きながら視点を変えて、庭園の多彩な表情を楽しむことができますよ。

1. 雪景色が神秘的な「兼六園」

最初にご紹介するのは、雪景色で有名な「兼六園」。厳しい寒さの金沢だからこそ、冬を迎えた庭園には「雪吊り(雪の重みで樹木の枝が折れないように縄を張って枝を支えること)」が施されます。「雪吊り」の端正な美しさと白く降り積もる一面の雪は、「兼六園」の一番の見どころ!
もちろん雪景色以外にも、池の水面に照り映える桜や紅葉、そして金色に輝く「雪吊り」のライトアップなど、一年を通じて魅力の尽きない庭園です。

アクセス:JR金沢駅から路線バスに乗る場合、「兼六園下」「広坂」「出羽町」のいずれかで下車。タクシーの場合、JR金沢駅より約10分
入園料:一般(18歳以上)/310円、小人(6歳~18歳未満)/100円

2. 梅の香りが漂う「偕楽園」

水戸の「偕楽園」へ行くなら、ぜひ早春に咲く梅を見に行きましょう。きっと、無数に咲き誇る梅に圧倒されるはずですよ!
約13ヘクタールの広さの園内には、およそ100品種・3,000本の梅が植えられ、2月中旬から3月下旬頃まで見頃を迎えます。見た目の美しさに目が行きがちですが、梅の大きな魅力である香りも忘れずに楽しんでくださいね。梅の枝を折らないように気を付けながらそっと枝に触れ、花に顔を近づければ、ほのかな甘い香りが漂ってきます。
梅の見頃と同じ時期に、毎年「水戸の梅まつり」が開催され、琴の演奏や茶会が催されるほか、3月上旬から中旬にかけては夜のライトアップも行われますよ。

アクセス:JR常磐線 水戸駅下車、水戸駅北口偕楽園行きのバスに乗車(約20分)
入園料:無料(園内の好文亭は一般/200円、小人/100円)

3. 歴史を感じる「後楽園」

ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星に認定されている、岡山の「後楽園」。その歴史は古く、今から約300年前にこの地を治めた岡山藩2代藩主池田綱政(いけだつなまさ)が、藩主のやすらぎの場として造らせたのが始まりです。その後、水害や戦災に遭うこともありましたが、江戸時代(1603年 ~1868年)の絵図をもとに復元されているので、今も当時の姿に近い庭園を楽しめますよ。
見どころの多い「後楽園」を観光するなら、特に「唯心山(ゆいしんざん)」と「廉池軒(れんちけん)」は必見!庭を立体的な景観にする「唯心山」は、その背後に岡山城も望める絶好のフォトスポットです。少し歩いて山の上から庭園を見下ろすと、池を分けるように通る道が面白い景観を生み出しています。
一方、「廉池軒」は池田綱政が最も好んで利用したといわれる建物で、許可がない限り内部には入れませんが、丸窓や茅葺屋根、そして石橋など、外から見るだけでも趣のある建物です。隣にある「さざなみ茶屋」で、抹茶を飲んだり名物のきび団子を食べたりしながら景色を楽しむのもおすすめ!

アクセス:JR岡山駅から徒歩25分。路線バスを利用する場合はJR岡山駅の後楽園口(東口)バスターミナル1番乗り場から乗車し、「後楽園前」で下車(約10分~15分)
入園料:一般(15歳~64歳)/400円、高校生以下/無料、シニア(65歳以上)/140円

いかがでしたか?日本の美意識を堪能できる「日本三大庭園」は、訪日観光客の方にもぜひ訪れてほしいスポット!この記事を参考に、ゆったりと園内を歩いて、四季折々の自然の美しさを味わってくださいね。

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