動画配信サービス・Huluが、ヨーロッパの製作会社・THE MEDIAPRO STUDIOと共同製作する超大型国際ドラマ「THE HEAD」のメインキャストとして、山下智久が出演することが発表された。
本作は、エミー賞も受賞した世界的ヒットドラマ「HOMELAND／ホームランド」のエグゼクティブ・プロデューサーを務めたラン・テレム氏が製作総指揮をとり、世界規模での公開が決定している。日本では2020年春にHuluオリジナルの連続ドラマとして配信予定で、そのほかにもヨーロッパ主要放送局や、中南米、HBO Asiaが網羅する23の国と地域で放送が予定されている。
本作は、辺境の地にある南極の科学研究基地を舞台にした“極限サバイバルミステリー。暗闇と氷河に覆われる長い冬を迎えるにあたり、研究員たちは“越冬隊”の10人を残し、基地を去ることに。しかし、半年にわたる冬のさなかに突如、基地と外界の交信が断絶する。研究員たちが基地に戻ると、そこには目も当てられない惨状が広がり、ほとんどの研究員が死亡、1人は行方不明、生存者は2人という状態になっていた。半年の間に何が起こったのか？ この謎をめぐり、陸の孤島ともいえる南極の基地で、極限状態に置かれた人間たちが壮絶な心理合戦を繰り広げていく。
世界規模のドラマシリーズは初出演となる山下は、物語において極めて重要な役どころである研究員を演じる。全編海外ロケという大がかりな本作の撮影は12週間かけて、スペインとアイスランドで行われる予定で、セリフは全編英語だ。
今回の出演について山下は、「日本を含めてこんなにも世界中たくさんの方に届けることができる作品に参加するのは、初めての経験。プロジェクトへの参加が決まった時は喜びと同時に『この作品の一部にちゃんとなりたいな』という思いを抱きました」と決意を表し、「『THE HEAD』は、スリリングな物語を通し、しっかりと人間の本質を描き出しているからこそ、僕自身も考えさせられることがたくさんあります。そんな作品で重要人物の1人を演じるということで、責任とプレッシャーを感じていますが、できる限り作品にフィットする人物を作り上げていきたいです」と役作りにも前向きだ。
また、「製作総指揮のラン・テレムさんと、監督のジョージ・ドラドさんは、とても柔らかい雰囲気で親身になって話を聞いてくださる半面、このプロジェクトに対して並々ならぬ情熱がある方々です。テレビ電話で役のパーソナリティーやスタンスについて何度かお話させていただき、どんどん撮影が楽しみになってきました」と語り、スタッフとのコミュニケーションを重ねながら気持ちを高めている様子。さらに、全編英語の作品となるが、「セリフとしての英語は心情や状況を理解し、たくさん練習した上でこそ自然と出てくるものだと思うので、しっかりと準備して臨みたいです。共演者の皆さんも国際色豊かなので、最初は文化の壁もあるかもしれませんが、万国共通である“心”を通じ合わせて、作品を作っていきたいです。自分の意見や思いをちゃんと伝えながら、チームワークを築いていけたらなと思います」と新境地へのチェレンジに思いをはせた。
最後に「今回もたくさんの人に楽しんでもらえる作品、人の胸に刺さる作品を目指して、全身全霊で挑みたいです。才能あふれるキャストとクルーが集まる現場で、英語や製作スタイルをしっかり学びつつ、僕が持っているものも共有させていただき、さらに経験を積み上げていきたいです」と意気込みを明かした。
そして、製作総指揮を務めるテレム氏は「トモヒサをキャストの1人として迎えることは『THE HEAD』という作品にとって極めて大きなことであり、彼の演技力と身にまとう魅力がもたらす新鮮なアプローチはヨーロッパ制作のテレビドラマとして稀有なものを生み出すと確信しています。私たちはトモヒサと現場で会う日を心から待ち望んでいるし、新たな日本人のキャラクターを作り上げるチャレンジに興奮を抑えきれない思いです」と期待を寄せた。
