6月19日付

 サラリーマンの一人として、毎年発表される「サラリーマン川柳」入賞10作品は気になる。今年も共感できる傑作ぞろいで、笑わせてもらった。4万句を超す応募作品から選ばれる作者は一体どんな人物かと想像していたら、2年連続で入賞した宮崎市赤江の荘子隆さん(68)を取材する機会に恵まれた。今年6位の「やっと縁 切れた上司が 再雇用」、昨年7位の「父からは ライン見たかと 電話来る」の作者。3年前に本紙窓欄に初投稿し掲載された喜びから、投稿に目覚めたという。川柳の上達法を尋ねると、「先生は新聞。毎日じっくり読んでいる」との返答にうれしくなった。メモ帳を肌身離さず持ち歩き、鋭い視点で世の中の事象を見詰める姿に、記者として多くを教わった。

© 株式会社宮崎日日新聞社