海苔が足りない!凶作の影響がじわり

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消費の現場から、話題の商品の情報をお伝えする「消費の最前線・棚からひとつかみ」。
お弁当やおにぎりに欠かせないノリ。そのノリが、記録的な凶作に見舞われています。どのような影響があるのか取材しました。

1929年創業の札幌の山室海苔。人気回転寿司店のなごやか亭など、飲食店を主な取引先としているノリ専門の卸会社です。
「使い勝手のいいノリの価格帯が、ことしは過去5年で1番高い」(山室海苔・新森保和社長)
背景にあるのは、瀬戸内など主要な産地の凶作。水温の上昇や養殖ノリの成長に欠かせない栄養分の減少が原因とみられています。
ノリの出荷量に当たる共販枚数は昨年度、ピークから4割減少。過去30年間で最も少ない水準です。

1枚当たりの平均単価も2年ぶりに13円を超えました。こうしたことを受け、値上げせざるを得ませんでしたが...「多少上げさせていただいても、実際の利益は減っている」(新森社長)

ノリ製造大手の白子、大森屋、ニコニコのりの3社も、6月から相次いで値上げしました。影響は各方面に広がっています。
「東京の卸会社から仕入れている。卸会社は値上げせざるを得ないから認めてほしいと言ってきている」(ありんこ・南部均社長)
札幌市内でおにぎり専門店を運営するありんこ。
卸会社からの要請はあるものの、まだ値上げには踏み切っていません。ちまたでは、ノリを使わないおにぎりも増えてはいますが...
「野菜でくるむみたいなおにぎりもあるようだが、客は珍しいおにぎりを買うかというと、なかなか買わない」(南部社長)

やはり人気は、ノリたっぷりのおにぎり。消費税率の引き上げも控えていることから、値上げすべきかどうか、頭を悩ませています。ノリの生産量は今後、回復するのでしょうか?

「瀬戸内海ではノリの栄養分となる窒素が減っていて、その状態がしばらくは続くと思っている」(瀬戸内海区水産研究所・阿保勝之環境動態グループ長)

生産者や作付け面積の減少も問題となっています。
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