伊原六花☆映画初出演で主演にチャレンジ! “朝ドラ”でも話題

伊原六花☆映画初出演で主演にチャレンジ! “朝ドラ”でも話題

連続テレビ小説「なつぞら」出演でますます大活躍の伊原六花が映画に初主演! ゲームをもとにした明治時代が舞台の作品の、撮影中の秘話などを存分に語ります。

──「明治東亰恋伽」のテレビ版に続き、映画版に主演した感想は?

「映画は主演どころか出演させていただくのも初めてで、ドラマに関しても2回目だったので、何も分からないままスタートした感じでした。スタッフの皆さんとキャストの皆さんがこのメンバーだったからこそ、変なところに気を遣わずに芽衣として過ごせたんだなって、撮影中もクランクアップしてからもずっとそう思っています。主演だから何をできた、ということはあまりないかもしれないですが、誰よりもこの作品が好きだし、芽衣のことだけを考えて過ごせた1カ月間ではありました。そこの部分で自信が持てたのもキャストの皆さんのおかげなので、本当に支えてもらったなと、頭が上がらないです」

──映画版の見どころを教えてください。

「ドラマシリーズを見てくださった方は特にそうだと思うんですが、メイコイ(「明治東亰恋伽」)の原作をもともと知っている方も、今までのメイコイとは違って、実写のシリーズはゲームの中の全ルートを攻略というか、再現しています。それプラス、今まで出ていないキャラクターの岩崎さんとチャーリーのルートも出てくるんです。どのルートで完結するのか、皆さん“どうなるんだろう?”って思ってくださっていると思うので、映画では、最後に芽衣がどういう決意と判断をして、現代に帰るのか、明治時代に残るのか、誰と幸せになるのか、というところを見ていただけたらなと思います」

──ドラマからの伏線を映画版で回収していきますよね。

「ドラマ版で気になっていたことも“あ、あれはこういう意味があったからなんだ!”とか。映画で全部完結するから、ちょっとモヤモヤしている方にはぜひ見ていただきたいです! 芽衣の過去も見えるなど、ガッとつながる部分がたくさんあります!」

──たくさんの“キュンポイント”が出てきましたが、伊原さん的に一番キュンとしたシーンは?

「最後のシーンは、クランクアップの2日前に撮影したので、キュンとするなと思いました」

──伊原さん自身、実際に「明治東亰恋伽」のゲームは体験したんですか?

「やりました! このお話をいただいて、台本を読むのと同時にゲームのルートを制覇して、撮影に挑みました。なので、ドラマが放送されている時にリアルタイムで原作のファンの皆さんのコメントを読んでいたんですけど、“このキャラクターのルートの、このシーンを入れてくれてる!”とか“好きなこのシーンが入っていてよかった!”っていうのが分かり過ぎるくらい分かって。“確かに、ここいいよね~!”って思いながらやらせていただきました(笑)」

──ゲーム同様、それぞれ違う魅力を持つ男性が登場しますよね。伊原さんが個人的に好きなキャラクターは?

「“推し”ですか?(笑)。推しは森鴎外さんです。岩崎桃介さんの闇のある秘めた感じも好きなんですけど、鴎外さんの一見チャラそうだけど優しくて大人っぽい、見守っている感じがかっこいいなって思います」

──そのキャラクターたちを演じた若手人気俳優の皆さんの印象は?

「今回、私がお会いした第一印象もそうだし、話してみた印象もそうなんですけど、役にぴったり合っている方が多いんです。それこそチャーリー役の小林豊さんは、普段からチャーリー! 現場を明るくしてくださるし、撮影の合間もずっと話してくれたから、芽衣とチャーリーの自然な関係性は小林さんだからこそできたなって思います。それから、小泉八雲役の岩永(徹也)さんは、撮影していないところでもずっと片言なんです。あれ、役ですか?地ですか? みたいな(笑)。藤田五郎は最初とっつきにくいところがあるんですけど、ちょっと抜けている部分は久保田(悠来)さんに通じるところがあったので、それは魅力的だなと思いました。みんなそれぞれ役にぴったりでした」

──イケメンみんなからモテる役って、得てして嫉妬の対象にもなるんじゃないかと思うんです。演じる上で気をつけたことはありますか?

「それはすごく私の中でも思ったことなんです。芽衣自身は無意識に人を引き寄せちゃうタイプで、それくらい魅力のある女の子だなというのがありつつ。でも、明治時代に行って、訳の分からないまま8人と恋をするって、“何してんだ!?”ってことにもなるなと思いました。それで、芽衣が軽く見えないようにするにはどうしたらいいのかなって考えたんです。私自身ゲームをやった時に、芽衣の立場で物語が進んでいくので、芽衣と誰かを見て芽衣に嫉妬するというよりは、映画を見る人が芽衣の立場になって、画面を通してみんなと恋ができたら、嫉妬なしに楽しんでもらえるんじゃないかなって思いました。そのバランスができていたかは分からないですけど、見てくださる方が“好きなキャラクターのこういうところが好き”っていう、芽衣目線になれたらいいなと思いながら演じました」

──撮影は、ほぼ明治村で行われたんですよね? 現場ではやっていたことはありますか?

「明治村はすごい食べ物が多くて、しかも毎回その時々で売っているものが違うんです。キャストの皆さんと買いに行ったり、スタッフの皆さんも含めて大勢でジャンケンして勝った人が全員分を買う、みたいなことをやっていました。本当に食べ物がおいしいんです! 一番おいしかったのはお団子です」

──撮影中で印象に残っているエピソードを教えてください。

「もう、いっぱいあるんですけど…ほかの現場と違うなと思ったのが、まず明治村が夕方の5時、6時くらいに閉まっちゃうので、そこから電灯が消えるんです。夜は真っ暗で照明さんの明かりだけだから、そこの現場から離れたらもう前が見えないくらい真っ暗なんです。だからトイレに行くのが怖かったりとか、照明さんのところに虫がめちゃめちゃ集まってきたりとか(笑)。あとは、ホテルを出たらキャストの皆さんとずっと一緒だったので、撮影の合間以外でも、行き帰りのバスの中でもいろいろお話ができたのはありがたかったです。年上の方が多かったからこそ、妹っぽい感じでたくさん話しかけてもらえてうれしかったです」

──明治時代の衣装がかわいかったのですが、お気に入りはありますか?

「やっぱり袴です。矢絣(やがすり)の柄で色もかわいいし、芽衣をイメージして分かりやすいので。最初は慣れなかったんですけど、1カ月間毎日着ていたら、下駄と袴のほうが動きやすいんじゃないかってくらいになって(笑)。スタイリストさんに手伝ってもらって着るスピードが、日に日に速くなっていきました。また着たいなぁと思います」

──NHKの朝の連続テレビ小説「なつぞら」にも出演中ですよね。その話も聞かせてください。

「自分が朝ドラに出演させていただけるとは思っていなかったので、素直にすごくうれしいです。今、第一線で活躍されている方ばっかり、すごい豪華なキャストの皆さんの中に混じって一緒にお芝居できることがうれしいです。まだ経験が浅い中で、こんなに勉強ができる環境でお芝居させていただけているのはすごく幸せです。キャストの皆さんが面白くて優しいので変な緊張はなく、リラックスしてこの撮影でいっぱい成長できたらいいなと思います」

──伊原さん演じるモモッチのこれからの見どころを教えてください。

「放送で徐々に徐々に分かってきてはいるんですけど、なっちゃんの同僚として、ずっといい関係で親友的な存在であれたらいいなと思います。今は先輩っぽくなっちゃんに指導したりツッコんだりしていますが、これからモモッチ自身もなっちゃんに感化されて変わっていく部分がたくさんあると思います。いろいろ変わっていくモモッチが自分で演じていてもかわいいキャラクターだなと思うので、そこを楽しみにしていただければいいなと思います」

──6月2日に二十歳の誕生日を迎えましたね。二十歳になってみて、どうですか?

「二十歳の誕生日の次の日からモモッチが登場する回だったんです。二十歳の初めの映像が朝ドラって、自分の中ですごく光栄なことだなって思いました。二十歳になったからこそ、すてきな現場に行かせてもらっている。また新しい気持ちで、これからまた前よりもいいものができたらなって考えています。これから責任が伴ってくると思うので、行動や言動に注意しながら楽しんでお仕事できたらいいなって思います」

──目指している理想の女性像はありますか?

「分け隔てない人。私が共演させていただいたキャストの皆さんの中にもいらっしゃるんですけど、本当に太陽みたいに、自分がどれだけ忙しくてもそれを周りに見せず、いつも現場を明るくしてくださる人です。年上だから年下だからとか関係なくいろんな人に話しかけたり気を配っている方って、すごくすてきなイメージがあるんです。私が実際に経験した現場でも、みんながその人のために“いい作品にしよう!”ってなっているのを見ると、すてきだなって思うので。そういう女性に近づけたらいいなって思います」

【プロフィール】


伊原六花(いはら りっか)
1999年6月2日大阪生まれ。双子座。A型。大阪府立登美丘高校在学中に、「日本高校ダンス部選手権」で披露した“バブリーダンス”で注目を集め、「チア☆ダン」(’18年)でドラマデビューを果たす。連続テレビ小説「なつぞら」に出演中。東京ニュース通信社刊の2nd写真集「sàu hoa」も好評発売中。

【作品情報】


「明治東亰恋伽」
6月21日から全国順次ロードショー

2011年に携帯アプリ配信版からスタートし、その後もPlayStation®Portable版や続編の発売など累計プレーヤー40万人を誇る「明治東亰恋伽」。明治時代にタイムスリップしてしまったヒロインの芽衣(伊原)が歴史上の偉人たちと出会い、恋に落ちる恋愛ファンタジーゲームの実写化が、ついにフィナーレを迎える。

【プレゼント】


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ハガキでの応募方法は「TVガイド」6/28号(P118)をご覧ください。
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取材・文/依知川亜希子 撮影/藤木裕之 ヘア&メーク/菅野綾香 スタイリング/網野正和 衣装協力/otto d’Ame、DIANA

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