創建以来初の内部調査 山都町の通潤橋、崩落箇所を確認

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創建以来初めてとなった通潤橋内部の調査。石垣が崩落した部分の状況を確認した=18日、山都町

 熊本県山都町は18日、石垣の一部が崩落して修復工事中の国指定重要文化財・通潤橋で、崩落箇所の現地調査を実施した。通潤橋の内部を見ながらの調査は、1854年の創建以来初めて。構造や破損状況を調べて、工法を検討する。

 通潤橋は熊本地震による災害復旧工事中だった昨年5月、大雨で南側の根元部分の石垣が長さ約10メートル、高さ約5メートルにわたって崩落。町は2020年3月の完了を目指し、今年5月に復旧工事に着手した。

 学識者らでつくる通潤橋保存活用検討委員会の委員や国、県や工事業者など関係者17人が調査。崩落部分周辺に組まれた足場で、写真を撮ったり、ずれた石の長さを計測したりして状況を確認した。

 調査後は町役場で非公開の会合があった。今後は破損箇所を測量し、委員らの意見を踏まえて、修復の範囲や工法を検討する。(九重陽平)