日本文化の魅力体感 留学生ら 着物で撮影、弓道見学も

築100年の古民家スタジオを舞台に、和服姿の留学生(左)を撮影するMILKさん=諫早市、アスタースクエア

 古民家や弓道場など諫早市中心部にある「和」の空間を外国人に楽しんでもらう「おもてなしDays」が14、15の両日、市内であった。留学生ら約20人が古民家でのコスプレ撮影など、ひと味違った日本文化の魅力を体感した。
 同市の「いさはや国際交流センター」が身近な地域資源を活用し、同市の楽しみ方を伝えようと初めて企画。西小路町の古民家スタジオ「アスタースクエア」を拠点に、弓道(市弓道場)と茶道(市美術・歴史館)を楽しみながら巡るコースを試行した。
 初日の14日、長崎ウエスレヤン大の留学生約10人らが色鮮やかな浴衣に袖を通し、弓道を見学したり、裏千家淡交会宮副社中のお点前を味わったりした。その後、古民家スタジオ「アスタースクエア」では和服に着替え、模擬の刀や和傘などを手に、同市のフォトグラファー「MILK(川原孝子さん)」さんが撮影。コスプレーヤー気分でポーズを決めていた。
 ブータン出身のキンガ・ザンポさん(25)=外国語学科3年=は「学校で忙しく、日本の文化を初めて知った。着物は涼しく、デザインや色も気に入った。抹茶もおいしい」、ベトナム出身のグエン・チー・マイさん(31)=同2年=は「礼儀を大切にする日本の文化のよさが分かった。ホスピタリティーの心がありがたい」と話した。
 同センターは今後、地域活性化の視点でコースの商品化を目指す方針。

抹茶を興味深く味わう留学生=諫早市東小路町、市美術・歴史館

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