「キントリ」最終回直前! 天海祐希×田中哲司対談「キントリメンバーでもう一つ上のレベルの面白さを目指したい」【後編】

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「キントリ」最終回直前! 天海祐希×田中哲司対談「キントリメンバーでもう一つ上のレベルの面白さを目指したい」【後編】

天海祐希さん演じる取調官・真壁有希子ら緊急事案対応取調班(通称・キントリ)の刑事たちが、手ごわい被疑者たちを“マル裸”にしていくドラマ「緊急取調室」(テレビ朝日系)のシーズン3が、本日6月20日にいよいよ最終回を迎えます。【前編】では天海さんと管理官・梶山勝利を演じる田中哲司さんに現場の様子などを伺いましたが、今回は有希子と梶山の関係をどう感じているのかに迫りました!

──このドラマは取り調べのバトルが見どころです。取調室という限られた空間での描写を3シーズン続けている井上由美子先生の脚本のすごさというのはどのように感じていますか?

天海「毎回、台本に出てくる事件に対して『こういう角度から見てるんだ』って感じているので、本を作ってくださっている由美子さんをはじめ制作陣はすごいなと思います。私たちも読むのが楽しみなので、その『ワクワクして続きを読んでいくそのままの面白さ』を見てくださる方に届けられたらと思っています。私たちは一番初めに読めるじゃないですか? 脚本を読んですごいと思うんですよ。でも、『読んですごく面白いと思える脚本よりも絶対に面白くしてやる!』って思いながらやっています。読むだけで『面白いよね』っていうものをいただいて、それがそこ止まりじゃいけないでしょ? 『“キントリ”のメンバーがやることによって、もう一つ上のレベルで面白くなっている』って、まずスタッフに思ってもらうように仕上げていかないといけないなって思いながらやっています」

田中「井上さんも、3回目のシーズンなので、僕らのキャラクターも分かっていて、事件から離れたちょっとした枝葉のセリフとかがすごく面白いですね。それがうれしいです」

天海「それぞれのキャラクターを押し出してくださるからね」

田中「僕だったら『女なんて信じられるか』ってちょっとボヤいたりして。そういう事件以外の細かい部分がいつも楽しみですね。あと、事件についても目の付け所がちょっと違うというか。考えもしないような事件が出てくるので。作品としてはやっぱり随分それに助けられていますよね」

天海「本当にそう」

──井上先生にシーズン2の時にお話を伺ったのですが(https://www.tvguide.or.jp/feature/specialinterview/20170608/01.html)、有希子と梶山の関係について、「ポジティブな感情だけどそれをお互いに口にしない。大人のプラトニックな関係で仲間愛」だとおっしゃっていました。

田中「そうですね。たぶん恋愛とは違う感情ですよね。それが井上さんの言う“仲間愛”なのかもしれませんね」

天海「最初は、親友の妻なので、『お互いが死んだら頼む』という約束があったところから始まっていて、梶山が有希子のことを見守ってくれているというか。最初キントリに来た時は、『ほかの部署にいると有希子やその夫にとっての反勢力につぶされると思って』というところが少なからずあったから呼んでくれているんだもんね」

田中「あっ、そうだっけ?」

天海「ちょっと!(笑)。覚えていないの?」

田中「(笑)」

天海「有希子の旦那を闇に葬った警察組織の…」

田中「そうだね。そういうのあったね!」

天海「『あったね』って! もう…こういう現場なんですよ(笑)」

田中「そういう思いを持っておけばいいんだ」

天海「有希子が梶山の親友の奥さんで、『お互いに何かあったら家族を助けていこうな』っていうのを約束していて。キントリに有希子が来たのは、旦那さんを闇に葬った警察組織にとって、そこを独自に調べている私が目障りなので、実際に殺すわけではないけど警察官として抹殺されてしまうかもしれない、というので梶山が自分の下に置いて。自分がある程度守っていくことができるからってSIT(特殊捜査班)から異動させられてるんじゃないですか? 『そういうのあったね』だって! 全然覚えてないようですね(笑)」

田中「なんかいい話」

天海「なんで今?(笑)。そう、それを有希子がまったく気が付かないで、最初は『なんであんたの下にいかなきゃいけないのよ』っていう反発があったんですけど、それがだんだんシーズン1の後半になるにつれて、『そういうことがあって自分をキントリに呼んでくれたんだ』って気が付いていってるんですよね。だから梶山にはもちろん感謝しているし、信頼はもちろんあると思うんですけど、やたらと反発するっていうのが有希子の性格で」

田中「俺はもうちょっと大きな、港のような感じで演じた方がいいのかな?」

天海「今まではどんな思いでやってたの?」

田中「いや、どうだったかな…」

天海「ちょっと(笑)。パート1から見返してよ。そうすれば分かるから」

田中「分かりました(笑)」

──見返して思い出したり、それを分かっていながらだったら、ひょっとしたら違った梶山が見られましたかね?

田中「見返してもたぶん変わんないですね(笑)。でもいいこと聞いた」

──時間になりましたので、以上でインタビューを終了させていただければと思います(笑)。

天海「本当ですか? こんな終わり方でいいんですか?(笑)。でも、こんな感じの現場ですが、本番では皆さんビシッと決めていますので! なんか、ごめんなさい(笑)」

──ありがとうございました!

第9話では、高校の同窓会で同級生3人に毒を飲ませて殺害した北山美亜(吉川愛)と、医大生の同級生を刺殺した藤井卓生(坂東龍汰)の関連性を追っていた緊急事案対応取調班。二つの事件の鍵を握っている人物として、3年前の土砂崩れで2人を救出した染谷巌(吉田鋼太郎)が浮上しました。事件とのつながりを聞き出そうとする有希子たちですが、未亜の態度により困難を極めます。そして、「頭を下げろ」という屈辱を受けます。一方、染谷のもとを訪れた梶山は、その帰りに染谷に襲われて(?)崖下で倒れ込んでしまいます…。最終回、染谷の聴取を開始するキントリ。足をけがしていた染谷は「自ら発作的に身を投げた」と主張していましたが、やがて「本当のことを話す」と言いだし、美亜と藤井との面会を懇願し始め…。染谷の正体とは? 梶山の安否は? キントリ最後の事件は一体どんな結末を迎えるのか!?

【プロフィール】


天海祐希(あまみ ゆうき)
1967年8月8日生まれ。東京都出身。「離婚弁護士」(フジテレビ系)、「女王の教室」(日本テレビ系)、「BOSS」(フジテレビ系)など多数のヒット作で主演を務める。出演映画「最高の人生の見つけ方」が今年秋に公開予定。

田中哲司(たなか てつし)
1966年2月18日生まれ。三重県出身。舞台、映画、ドラマと幅広く活躍。出演映画「新聞記者」が6月28日に公開される。また、7月20日に東京・三鷹市文化センターで開催される「第19回 太宰を聴く~太宰治作品朗読会~」での朗読が待機中。

【番組情報】


「緊急取調室」(最終回)
テレビ朝日系
木曜 午後9:00~10:09

テレビ朝日担当 K・T

撮影/中越春樹
天海祐希スタイリング/大沼こずえ 衣装協力/アクアスキュータム(ジャケット)、BEIGE(ニット)、セオリーリュクス(パンツ)、コールハン(靴)