「入り口の部分で防げて良かった」「預金を預かる身として、特殊詐欺に注意したい」特殊詐欺防いだ銀行員に感謝状

署長感謝状を受け取る小松さん(中央)と田浦さん(奥)=浦上署

 浦上署は19日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、十八銀行大橋支店長の田浦浩治さん(50)と、行員の小松美樹さん(53)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、4日昼ごろ、長崎市内の80代男性から「外国から現金が振り込まれてくるがどうしたら良いか」という相談電話が支店にあった。来店した男性は「オーストラリアの宝くじに当選した。3億1千万円の小切手を送りたい」と書かれた文面と、住所や生年月日を尋ねる返信用書類が郵送されてきたと2人に説明。男性が宝くじを購入した覚えがないことなどから特殊詐欺を疑い、同署に通報した。
 池園直隆署長から感謝状を受け取った田浦さんは「被害に遭う入り口の部分で防げて良かった」。小松さんは「引き続き、お客さまの預金を預かる身として、特殊詐欺に注意したい」と話した。

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