ヒントを見逃すな
海釣りにおいて、魚を釣るために大切なことは何でしょうか。ルアーの動かし方やエサの種類も重要ですが、海の変化に気づくことはそれ以上に大切です。
ところが、地上からは海中の様子は見えないため、海の変化に気づくのは難しいですよね。
そこで今回は、そんな海の変化に気づくためのヒントをピックアップしました。
ゴミの動き
海には木の枝や流木、ペットボトルにレジ袋などのゴミが浮いていることが多いですよね。多くの人は「汚いな~」と感じるだけかもしれません。
ところが、ゴミは海の様子を可視化してくれるアイテムなんですよ!
流れ方・溜まり方に注目
海面に浮かんでいるゴミは、必ず風や潮流の影響を受けて流されます。つまり、ゴミの流れ方を見たら潮流や風の向き、強さが一目でわかるのです!
例えば、風向きとは逆方向にゴミが流れていたら「潮がしっかり動いている」、そよ風に同調して流れているときは「潮があまり動いてない」と判断することができます。
ただし、潮を読むためにゴミを捨てるなんてのは“もってのほか”ですよ!
ワカメ(海藻)の動き
釣り場では海藻が生えていることが多いですよね。とくに春頃は広い地域でワカメが茂ります。
「海藻=魚の隠れ家」という認識でポイント選びの参考にしている人も多いと思いますが、実はそれ以上のことも教えてくれるのです。
なびき方に注目
底から生えるワカメなどの海藻は、水の流れがない状況ではまっすぐ上方向に伸びていますよね。しかし流れが生じると、必ずどちらかの方向になびく(倒れ込む)ような状態になります。
ということは、海藻を観察すれば潮の向き・強さを読むことができるのです。例えば、ルアーで同じレンジを引いているのに、急にワカメに引っかかり始めたとしましょう。
この場合は、いままで潮流で倒れていたワカメが立ち上がってきた、すなわち「潮が緩み始めた」と判断することができるのです。
泡の動き
海面に泡が浮いていることを見かけたことはありませんか? 多くの人はとくに気に留めないか、もしくは「水質が悪そう」とそのポイントを避けているかもしれません。
しかし、そんな泡も絶対に見逃せない存在なのです。
帯状の泡はチャンス大
泡は潮流に流されるため、ゴミ同様に潮を読むことができます。とくに見逃せないのは、泡が帯状になって溜まっているポイント。
帯状の泡は潮目になっていたり、その下に潜り潮が発生したりすることが多く、エサとなるプランクトンなどが溜まりやすいのです。
逆に、泡が全体的に広がっている場所は、潮が動いていないと判断することができます。もちろん、高度成長期のような排水による汚い泡は問答無用でスルーしましょう。
▼泡を特集した記事です
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ヒントはいろんな所に隠されている
普段の釣行では気にも留めないようこともあったかもしれませんが、何気ない存在がヒントを教えてくれることもあるのです。
もちろん、今回紹介したものがすべてではありません。できるだけ視野を広げて、なるべく多くのヒントに気づきたいですね。