【稜線】

 昭和29年に始まった「国民生活に関する世論調査」(内閣府)は、世相による質問内容の変更も多いのだが、①「まだまだ物質的な面で生活を豊かにすることに重きをおきたい」か②「物質的にある程度豊かになったので、これからは心の豊かさやゆとりのある生活をすることに重きをおきたい」かの問いは、昭和47(1972)年から続いている。

 ①の変遷を見ると、昭和40年代後半はおおむね40%前後で、平成元年は32.7%。近年は30%程度だ。一方②は、昭和40年代後半は約35%と①より少なかったが、平成に入ってからは50%を、近年は60%を超えている。

 心を豊かにするゆとりある生活。山口市にはそれを実現できる要素が多いと思う。磨きをかけよう。(K)

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