楽天ウィーラー、球団史上2人目の100本塁打 1位はセパ両リーグの本塁打王

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楽天のゼラス・ウィーラー【写真:荒川祐史】

18日の阪神戦で通算100本塁打を達成したウィーラー

 楽天のゼラス・ウィーラー内野手が18日に行われた阪神戦(倉敷)でメッセンジャーから通算100号本塁打を記録した。これはNPB史上293人目。そして楽天では史上2人目だった。

楽天、歴代本塁打10傑 ※は現役 6月19日現在

1 山崎武司191本
2 Z・ウィーラー100本※
3 J・フェルナンデス71本
4 C・ペゲーロ53本
5 J・アマダー52本
6 松井稼頭央51本
7 A・ジョーンズ50本
8 島内宏明48本※
9 鉄平41本
10茂木栄五郎38本※

 2005年創設と歴史の浅い楽天だけに、100本塁打以上は2人だけ。ウィーラーは外国人選手で1位に立っている。ウィーラーは2007年19巡目でブルワーズに入団。マイナー時代に移籍を繰り返し、2014年ようやくヤンキースからメジャーデビューするもこの年にリリースされ、楽天にやってきた。

 以後、抜群ではないが、安定感のある成績を残してきた。また三塁手としてアグレッシブな守備を見せ、2017年にはベストナイン。チームが負ければ真剣に悔しがるファイターで、ハクション大魔王とあだ名がつくユーモラスなキャラクターもあって楽天ファンの人気が高い。2018年には外国人選手としては異例の副キャプテンにもなった。

外国人選手のトップはT・ローズの464本塁打

 外国人選手の100本塁打は、台湾、韓国出身の選手も含めて、63人。
上位10傑。()は実働。

1 T・ローズ 464本(1996-2009)
2 A・ラミレス 380本(2001-2013)
3 A・カブレラ 357本(2001-2012)
4 L・リー 283本(1977-1987)
5 ブーマー・W 277本(1983-1992)
5 大豊泰昭 277本(1989-2002)
7 W・バレンティン 269本(2011-2019)※
8 レオン・L 268本(1978-1987)
9 R・ブライアント 259本(1988-1995)
10 C・ジョーンズ 246本(1970-1977)

 近鉄、巨人、オリックスで活躍したタフィ・ローズが1位。2位は現DeNA監督のアレックス・ラミレス。現役ではヤクルトのバレンティンが7位につけている。バレンティンは今季中にも4位にジャンプアップする可能性がある。

 このランキングにある選手の多くは、MLBでは大した実績がなく、NPBに来てから成績を残している。そして単に野球選手として活躍しただけではなく、日本の野球や文化になじみ、チームに溶け込んでファンの大きな歓声を浴びてきた。

 ウィーラーもこうした選手と同じタイプだ。昨年、楽天は3人の外国人選手がいた。アマダー20本塁打、ペゲーロ17本塁打に対し、ウィーラーは15本塁打だったが、チームは、ウィーラーだけを残留させた。ウィーラーの数字に表れない貢献度を評価したのだろう。

 今季好調の楽天には、無類の勝負強さを誇るジャバリ・ブラッシュという新外国人が加入。ウィーラーはやや影が薄いが、チームでの信頼感は揺るがない。ペナントレースの深まりとともに、存在感が目立ってくるだろう。(広尾晃 / Koh Hiroo)