月末以降、前線活発化 太平洋側で雨多く 1か月予報

1か月予報(平均気温)。出典:気象庁ホームページ

気象庁は20日、向こう1か月(6/22~7/21)の天候の見通しを発表した。西日本の日本海側は、来週前半にかけても前線の影響が弱く、少雨の状態が続く所がありそうだ。一方、西日本の太平洋側や、東日本の太平洋側は、前線や湿った東よりの風の影響で、平年より降水量が多くなる見通し。

1か月予報(降水量)。出典:気象庁ホームページ

 週ごとの予報によると、1週目(6/22~28)は前線が停滞しやすい沖縄・奄美で、平年に比べて曇りや雨の日が多い見込み。東・西日本は高気圧が北に偏って張り出す日が多く、日本海側は平年に比べて曇りや雨の日が少ない予想だが、湿った東よりの風の影響を受ける太平洋側は平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうだ。
 

1か月予報(日照時間)。出典:気象庁ホームページ

 2週目(6/29~7/5)は太平洋高気圧が沖縄・奄美付近に張り出し、この方面は平年と同様に晴れの日が多い見込み(平年の梅雨明け:沖縄6月23日頃・奄美6月29日頃)。一方、本州付近では前線の活動が活発になる見通し。このため東・西日本は前線の影響を受けやすく、平年に比べて曇りや雨の日が多くなりそうだ。オホーツク海高気圧が出現する可能性もあり、北日本の太平洋側は前線や湿った東よりの風の影響で、平年に比べて曇りや雨の日が多い予想。また、気温は北日本で平年並みか、平年より低くなりそうだ。

 3~4週目(7/6~7/19)の東日本は前線の影響を受けやすく、平年並みの天候だが、多雨傾向が見込まれる。気温は、太平洋高気圧に覆われる沖縄・奄美で高温傾向で、北・東・西日本はほぼ平年並みとなりそうだ。 なお、向こう1か月の気温は、冷たい空気の影響を受ける西日本で、平年並みか平年より低い予想となっている。

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