「手続きが面倒だった」 狂犬病予防接種怠り、書類送検 

 犬2匹を飼育しながら、狂犬病予防法で定められた市への登録と予防接種を怠ったとして、麻生署は20日、同法違反の疑いで、川崎市麻生区に住む男性会社員(65)を書類送検した。

 書類送検容疑は、飼育するラブラドルレトリバー2匹が生まれた2013年5月8日以降、狂犬病の予防注射を一度も受けさせず、生後120日以内と定められている市への登録もしなかった、としている。「法律は知っていたが、手続きが面倒だった」と供述、容疑を認めているという。

 署によると、男性が飼っていた2匹のうち1匹(体長約1メートル)が今年4月、庭から飛び出し、路上を散歩中の小型犬(同約30センチ)にかみつき、重傷を負わせた。目撃者からの110番通報で駆けつけた署員が事情を聴いたところ、同法違反が発覚したという。

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