日本を代表するカクテルの一つ「雪国」を考案した国内最高齢バーテンダーの半生をたどるドキュメンタリー映画「YUKIGUNI」が22日から、横浜シネマリン(横浜市中区)で上映される。日本におけるバー発祥の地・横浜にちなみ、「雪国」を販売するイベントも催される。
「雪国」は、山形県酒田市の喫茶&バー「ケルン」店主、井山計一さん(93)が60年前に考案した。ウオッカベースのショートカクテルで、降り積もる雪のように、グラスの縁を砂糖で飾る。国内の大会で優勝したことで、多くのバーテンダーに愛されるスタンダードカクテルになった。
監督は、山形県鶴岡市出身の渡辺智史さん(38)。2年半かけて撮影し、井山さんの人となりと、「雪国」の誕生秘話に迫った。
初日の22日午前11時半からの上映後には、野毛の「BAR GLORY」(同区)のバーテンダー宮内忍さんによる「雪国」の販売イベントも開催。渡辺監督の舞台あいさつもある。
横浜シネマリン支配人の八幡温子さんは「井山さんは、人としての魅力あふれるバーテンダー。映画を観たお客さまが、伊勢佐木や野毛のバーに行ってみたくなるでしょう」と話す。
上映は7月5日まで。料金や上映時間などは同館電話045(341)3180。