マチャドに“個人攻撃”MLB審判団を米メディアも批判 「暴挙は幼稚で許されない」

審判に激しく抗議するパドレスのマニー・マチャド【写真:AP】

パドレスのマチャドに対し公式ツイッターで非難したMLB審判団に米メディアが指摘

 パドレスのマニー・マチャド内野手を“個人攻撃”したMLB審判団に対する非難が後を絶たない。MLB審判団体が公式ツイッターでマチャドを非難した一件にMLB、ファンが抗議を続けているが米メディアもそれに続き審判団を批判している。

 問題となっている一件は15日(日本時間16日)に行われたパドレス対ロッキーズ戦。マチャドが見逃し三振に倒れた際、ストライクとコールされた瞬間に激昂し球審に詰め寄って退場を宣告。ヘルメット、バットを投げつけるなど大暴れしマチャドは1試合の出場停止処分を受けた。

 ここまでは良かったがMLB審判団は公式ツイッターでマチャドを批判する声明文を発表。異例ともいえる“個人攻撃”にMLBは公式サイトで真っ向から対立、ファンも非難の声を上げていた。

 米メディアも審判団の行動を指摘。米ヤフースポーツは「今回はマニー・マチャドが悪者ではない。本当に」と見出しを付け、審判団を批判。記事では1試合の出場試合停止処分を受けた直後のマチャドのコメントを紹介。

「彼に触れてはいないと思う。動画を見れば分かるよ。異議を申立てる。十分な根拠があると思う」

 騒動後に冷静に語るマチャドの姿に「騒動の後、マチャドの方が審判団体よりも冷静に対応していることは明らかである。本来は逆であるべきでないだろうか?」とレポート。さらに「審判は冷静に対応する立場ではないだろうか? 審判団体のツイートも同じ基準であるべきである」と指摘している。

 また、米地元紙「USAトゥデー」も「MLB審判団体の暴挙は幼稚であり、許されない」と見出しを付け審判団を非難。記事の中では審判たちの仕事をリスペクトしながらも「また、それは別の話。審判団体の行動は許されなく、危険な前例を作ってしまった。今度はオンラインで怒る前に、自らの欠点を見直し、皆にとって良い試合になるよう、審判たちに仕事に取り組むようにさせるべきである」と伝えている。(Full-Count編集部)

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