国土地理院 地図に災害伝承碑 新記号記載 茨城県内は3市5カ所

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「自然災害伝承碑」の地図記号の運用について説明する国土地理院職員=つくば市北郷

国土地理院は19日、大災害の教訓を後世に伝えようと、今年3月に制定された「自然災害伝承碑」の地図記号を、地理院のウェブ地図「地理院地図」で運用を開始したと発表した。茨城県内からは3市5カ所の伝承碑が登録された。9月には紙の「2万5千分の1地形図」にも記号を掲載する。

「自然災害伝承碑」の地図記号は石碑をイメージしており、津波や洪水、土砂災害などの情報を伝える石碑やモニュメントの位置を示す。地図記号の制定は2006年の「風車」と「老人ホーム」以来13年ぶり。

18年の西日本豪雨の被災地では100年以上前の水害の被災状況を伝える石碑が建立されていたが、地域住民に内容が十分に知られていなかった。同様の石碑は従来、人物の功績をたたえる立像などと同じ「記念碑」の記号で表されていた。

地理院によると、全国の約200市区町村と公開に向け調整し、今回はそのうち、27都府県48市区町村の158基を公開した。県内からは3市5カ所の石碑が登録された。登録されたのは行方市で1938年に発生した洪水被害、龍ケ崎市で41年発生した水害と81年の台風被害、常総市で2015年発生した水害被害の石碑。

地理院は今後も全国の市区町村に情報提供を呼び掛け情報更新をしていくとしており、中島秀敏応用地理部長は「学校の授業などで、子どもたちにも災害に関心を持ってほしい」と話した。(吉原宗康)

自然災害伝承碑の記号