来春閉店のポートマーケット 新事業者を募る 横須賀

©株式会社神奈川新聞社

新たな事業者を公募している「よこすかポートマーケット」=横須賀市新港町

 2020年3月末で閉店予定の大型直売所「よこすかポートマーケット」(横須賀市新港町)の跡地活用に向け、建物を所有する法人が新たな運営事業者の公募を始めた。市の調査で、複数の事業者が進出に興味を持っている可能性があり、法人は観光や集客の核となり、にぎわいを創出することなど15点を事業の基本条件に据えた。「観光立市」を掲げる市の新たな核となれるのか、直売所の今後の行方に注目が集まっている。

■赤字5億円以上

 直売所は13年3月、三笠公園(同市稲岡町)近くの市有地にあった冷凍倉庫を改装してオープン。市の全額出資法人「シティサポートよこすか」(CSY)が運営、三浦半島の新鮮な農水産物などを扱ってきた。

 だが近隣の大型スーパーなどに価格競争で勝てず、客数、売り上げとも伸び悩んだ。毎年1億1千万~1億7千万円の赤字を重ね、累積額は18年度決算見込みで5億7600万円にまで膨らんだ。CSYは18年1月、19年3月末で閉店することを決めた。

 これに対し、出店者でつくる「よこすかポートマーケット事業者会」は18年10月、1年間限定で直営するとする事業計画書などを提出。市も要望を認めた。現在は運営から撤退したCSYに代わり、事業者会が建物を借りて、営業を続けている。

■12月に基本協定

 一方、市は閉店決定を受け、観光集客の核となる施設の方向性を検討するための調査を実施。その結果、進出に興味を持つ事業者が複数存在する可能性が示された。こうしたことから、CSYは観光や集客ができる運営事業者を公募し、建物を貸し付ける方針を決め、今月14日から公募を始めた。

 CSYが掲げた事業の基本条件は▽にぎわい創出が期待できる施設内容▽音楽などのイベント開催▽観光バスのターミナル機能保持と飲食スペースの確保-など15点。既存建物は解体せず、全面リニューアルして活用する。貸付期間は20年以内で貸付料も減免する。CSYの竹内英樹代表理事は「集客が促進でき、出店する店舗や地元とより良い関係が築ける事業者に手を挙げてもらいたい」と期待する。

 市関係者や大学教授、中小企業診断士らによる選定委員会が書類やプレゼンテーションを基に選考。12月下旬には事業者と基本協定を結び、テナント募集やリニューアル工事などを行う予定。リニューアルオープンの時期は未定だが、CSYの担当者は「できるだけ早くオープンしてもらいたい」としている。

 応募の締め切りは7月31日。問い合わせはCSY電話046(823)1988。