プーチン氏に「一つだけ質問。いつやめるの?」

国民対話、辛辣質問相次ぐ

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太田清

47NEWS編集長

太田清

47NEWS編集長

共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局などを経て2016年より現職。イトマン事件、阪神大震災、コソボ紛争、ユーゴ空爆、モスクワ劇場占拠、アフガン紛争、ギリシャ財政危機、東日本大震災などを取材。

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20日、モスクワのスタジオで国民からの質問に答えるプーチン大統領(タス=共同)

 ロシアのプーチン大統領は20日、政府系テレビなどを通じた毎年恒例の国民対話を行った。信頼度調査で2006年の調査開始以来、最低を更新するなど、支持率低下に歯止めのかからないプーチン氏としては対話を通じ国民生活向上への取り組みをアピール、支持回復につなげたいところ。質問は電話のほか、ショートメッセージサービスなどでも受け付け、メッセージの一部はテレビ画面に表示されたが、プーチン氏に対する辛辣な質問や意見が相次いだ。ニュースサイト「ガゼータ・ルー」などが伝えた。 

 主なものを紹介すると・・・・ 

 「一つだけ質問。いつやめるの?」

 「任期満了前に大統領職を去る可能性があるとお考えですか」

  ※ プーチン氏は2000年の大統領就任後、19年にわたり権力を握り続けている。

 

 「(ロシアの主要輸出品である)天然ガスと石油が終わったら、何をすればいいですか」

 「国産製品はどこにあるの? 中国のがらくたにはうんざり」

  ※ いずれも天然資源に依存し消費財を輸入に頼るロシア経済を嘆いている。

 

 「ロシアって、永遠に実験している国なの?」

  ※ 実験と称する社会改革ばかりで結果が伴っていない事へのからかいか。

 

 「ロシアの最大のうそつきは、連邦統計局と政府、広告だ」

 「もし事態が良くならないのなら、この国民対話に何の意味がある?」

 

 テレビ画面に表示された多くの質問に対し、プーチン氏は「(与党)統一ロシアの愛国者の徒党たちはわれわれをどこに連れて行こうとするのか」との問いには答えたものの、ほかの大半の質問には答えなかった。対話は約4時間にわたったが、経済の低迷と国民の実質所得の減少を受け、質問は貧困対策や児童手当、年金など生活に直結した国内問題に集中した。

 01年に始まったプーチン氏との対話は04年と12年を除いて毎年行われ、首相時代を含めて今回が17回目。生中継で内政や外交に関する国民からの質問に回答し、今年は約264万件の質問が寄せられたという。 (共同通信=太田清)