新幹線長崎ルート フル規格化、佐賀県と主張隔たり 中村知事「理解へ努力」

 九州新幹線長崎ルートの新鳥栖-武雄温泉の整備方式を巡り、フル規格化を求めている長崎県側と、同区間が通る佐賀県側との主張に隔たりがある問題で、中村法道知事は21日、「引き続き(佐賀県側と)協議の場をいただきながら、理解が得られるよう努力したい」と述べ、合意形成に全力で取り組む姿勢をあらためて示した。
 定例県議会一般質問で、溝口芙美雄議員(自民・県民会議)の質問に答えた。
 同区間の整備方式を巡っては、両県の主張が平行線をたどっている。中村知事は答弁で、2016年3月以降の両県知事、副知事による会談経過に触れ、「佐賀県との合意形成に向けて極力、山口(祥義)知事に時間をいただき、直接意見交換を設けるよう努力してきた」と強調。今年1月の両知事会談で「フル規格の可能性をゼロにしないで議論を続けていただきたいことについて(佐賀県側に)了解はいただいた」とし、事態打開に引き続き努力していくとした。

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