「被爆校舎を世界遺産に」 城山小慰霊会 長崎市に働き掛け要望

 国指定史跡「長崎原爆遺跡」の一つ、「旧城山国民学校校舎」(長崎市城山町)の世界文化遺産登録に向け、城山小原爆殉難者慰霊会(内田伯会長)は21日、田上富久市長に要望書を提出した。
 本田魂副会長(75)ら3人が市役所を訪問。要望書では、同校舎を「世界遺産暫定一覧表」に早期に記載し、速やかに登録されるように国に働き掛けることを、市に対して求めた。
 田上市長は「被爆者が少なくなっていく中で、現場などを通して(被爆の実相を)伝えていくことは、これまで以上に大事になる。文化庁の方に、県などとも連携しながら情報収集をしていきたい」とした。
 同会は同日、県にも同様の要望書を提出した。

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