民俗画「大津絵」コーナーを拡充 市歴史博物館

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大津絵の点数を増やした常設展示コーナー(大津市御陵町・市歴史博物館)

 大津市歴史博物館は、江戸時代から続く民俗画「大津絵」を紹介する常設展示コーナーを一新した。多彩な図柄を楽しめるよう出展数を増やしたほか、関連資料を充実させた。

 大津絵は東海道大津宿かいわいで描かれ、土産物として人気を集めた。「いつでも大津絵を鑑賞できる場所がほしい」との市民の要望を受けて、これまで5点程度を展示していた常設コーナーを拡充した。

 メインの掛け軸は「鬼の念仏」「瓢箪鯰(ひょうたんなまず)」など大津絵十種と呼ばれる代表的な図柄と、近代琳派(りんぱ)の代表作家神坂雪佳が描いた「藤娘」の計11点を展示した。

 江戸時代の「大津絵の店」の様子がうかがえる歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」や、大正時代の画集「大津絵図帖」、大津絵の図柄をモチーフにした大正時代の大津絵人形や菓子の木型など関連資料約20点も並べた。

 大津絵は今年、戦後初の大規模な海外展(4月24日~6月15日)がフランスのパリで開かれるなど、注目度が高まっている。同博物館の担当者は「大津絵のユニークなキャラクターたちは時代を超えて広く親しまれている。展示を通してその奥深さを感じてほしい」と話す。展示品は随時入れ替える。入館有料。