今季すでに9勝のアスレチックス・モンタス 80試合出場停止処分

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日本時間6月22日、メジャーリーグのコミッショナー事務局は、パフォーマンス向上薬(PED)の一種であるオスタリンに陽性反応を示し、メジャーリーグの薬物規定に違反したとして今季すでに9勝をマークしているアスレチックスの先発右腕、フランキー・モンタスに対して80試合の出場停止処分を科したことを発表した。今回の処分は直ちに適用され、アスレチックスは残りシーズンの大部分を先発ローテーションの柱を欠いて戦うことになった。

モンタスはメジャーリーグ選手会を通して発表した声明文のなかで「メジャーリーグの薬物規定で禁止されている物質であるオスタリンに対して自分が陽性反応を示したということを知り、深く悲しんでいます」とコメント。アメリカ国内で購入したサプリメントを摂取した際に禁止物質が体内に入ったと見られており、パフォーマンス向上を目的とした故意の摂取であることは否定した。そして、「アスレチックスの球団組織、ファン、チームメイト、そして家族に対して、今回の失敗について謝りたい。僕の望みは今季中に戦列に復帰し、出来る限りチームに貢献することです」と反省を口にした。

モンタスは前日の試合で8回1失点の好投を見せ、今季は15先発で9勝2敗、防御率2.70とエース級の大活躍。データサイト「FanGraphs」が算出しているWAR(総合的な貢献度)では規定投球回以上の投手のなかで4位となる2.9をマークしており、オールスター・ゲーム初選出も夢ではないほどの見事な活躍を見せていた。ワイルドカード圏内まで2ゲーム差の位置につけているアスレチックスにとって、モンタスの離脱は大きなダメージとなるに違いない。

モンタスの離脱に伴いアスレチックスはAAA級ラスベガスからリリーフ右腕のJ.B.ウェンデルケンを再昇格させたが、モンタスの代わりに誰が先発ローテーション入りするかは今のところ未定となっている。ブルペンに回っているアーロン・ブルックスを再び先発に回す、AAA級からダニエル・メンデンないしポール・ブラックバーンを再昇格させる、といった選択肢が有力視されるが、球団内最高の有望株であり、ようやくマイナーで戦列復帰を果たしたヘスス・ルザードにもチャンスが巡ってくるかもしれない。デービッド・フォーストGMは「今後数日のうちにしっかり決めたい」と語っており、今後の動向が注目される。