中日与田監督「勝たせたいと思って見てた」 先発吉見が今季初勝利

中日・与田剛監督【写真:荒川祐史】

打線は6試合ぶり2桁安打「積極的に打つのは意識してやってきている」

■中日 6-1 日本ハム(交流戦・22日・ナゴヤドーム)

 中日が2連勝を飾った。22日、本拠地ナゴヤドームでの日本ハム戦。打線が6試合ぶりの2桁安打となる15安打で6点を奪うと、4月21日のヤクルト戦以来の先発となった吉見が6回途中1失点と好投し今季初勝利。試合後の与田剛監督は「打線が良く、投手もある程度楽にではないけど、投げられたんじゃないか」と振り返った。

 3回先頭の平田が遊撃への内野安打で出塁し、1死二塁から大島の適時打で先制。さらに続くビシエドも左中間を破る適時二塁打を放って2点目を奪った。1点差とされた6回には2死三塁から平田、京田、大島の3連打などで、さらに3点を追加してリードを広げ、8回にも1点を加えた。6試合ぶりの2桁安打と打線が繋がり「積極的に打つのは意識してやってきている。いい投手を打つのはなかなか難しいが、チャレンジしないといけない。いい結果になった」と頷いた。

 先発の吉見は両コーナーを丁寧に突き、緩急を交えて日本ハム打線を封じた。3回まで1人の走者も出さない完全投球。5回に代打・王柏融に右前適時打を浴びて1点を失ったものの、失点はこれだけだった。今季初勝利をあげた右腕を指揮官は「今シーズンはストレートが良くなっている。初回から飛ばしていこうという意気込みが見えた。勝たせたいと思って見ていた」と称えていた。

 4回の攻撃では松井雅の本塁タッチアウトを巡り、リクエストによるリプレー検証の後に猛抗議した。この場面については「その話はいいや。長くなる。時期が来たらお話ししましょう」とだけ語り、口を噤んでいた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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