全日本F3選手権第9戦は6月22日、宮城県のスポーツランドSUGOで18周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が今季3勝目を飾った。2位には小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が入り、トムスがワン・ツー・フィニッシュ。3位にはサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が入った。
今シーズン第4大会は、全日本スーパーフォーミュラ選手権との併催イベント。公式予選は午前中に行われ、宮田が唯一1分12秒台をマークしてポールポジションを獲得し、小高がフロントロウに並んだ。自己ベストグリッドとなる3番手を獲得したのはシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)で、フェネストラズはトラフィックにかかり、チームメイトのエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)の後方、5番手に着くことに。
直前に行われたスーパーフォーミュラの公式予選では雨がぱらついたが、上空は風が強く、F3決勝はドライコンディションでスタート。上位3台は順当にスタートを切り、フェネストラズは好スタートでアーメドをかわし4番手に浮上した。ポールシッターの宮田は、「決勝のペースは厳しかった」という小高を引き離し、オープニングラップから独走態勢。一方の小高はミレッシ、フェネストラズに詰め寄られてしまう。
4周目に入った1コーナーで、マスタークラスのトップ争いだった山口大陸(タイロクレーシング28号)とDRAGON(TEAM DRAGON F3)が接触。DRAGONはそのまま1コーナーで、山口はなんとかコース復帰したが最終コーナーで車を止めてしまい、2台を回収するためにセーフティカーが入ることになった。
レースは9周目に再開。この好機をとらえたのはフェネストラズで、リスタートからミレッシに襲い掛かった。1コーナーでアウト側からフェネストラズに並びかけられたミレッシは、何とか3コーナーのイン側をキープして押さえ切ったが、翌周はフェネストラズが1コーナーのインへ飛び込み、3コーナーで逆転。3位に上がったフェネストラズは、ギャップを広げられていた小高を追い上げにかかった。
後方のバトルをしり目に、宮田は自己ベストタイムを更新しながら周回を重ね、トップチェッカー。今シーズン3勝目をポイントフルマークで飾った。2位争いは、17周目に小高がタイムを落としテール・トゥ・ノーズになりかけたが、最終ラップで立て直してフェネストラズを抑えきり、トムスは今シーズン初のワン・ツー・フィニッシュとなった。マスタークラスは久保田克昭(Planex・スマカメ F3)が18周を走り切り、今シーズン初優勝となった。
全日本F3選手権第9戦スポーツランドSUGO 決勝結果
Pos. No. MC Driver Car Name Car Laps Grid
1 36
宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 18 1
2 37
小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 18 2
3 11
サッシャ・フェネストラズ B-Max Racing with motopark F3 F314/スピース 18 5
4 12
大津弘樹 ThreeBond F318 F318/スリーボンド東名 18 8
5 2
大湯都史樹 TODA FIGHTEX F319/トダ 18 6
6 65
エナム・アーメド B-Max Racing with motopark F3 F312/スピース 18 4
7 8
片山義章 YTB by Carlin F315/スピース 18 7
8 35
河野駿佑 RS FINE K&N F318 F318/HWA 18 9
9 51
アメヤ・ベイディアナサン B-Max Racing with motopark F3 F315/スピース 18 10
10 13
三浦愛 ThreeBond F314 F314/スリーボンド東名 18 12
11 5 M 久保田克昭 Planex・スマカメ F3 F315/トヨタ-トムス 18 14
R 7
シャルル・ミレッシ YTB by Carlin F317/スピース 10 3
R 28 M 山口大陸 タイロクレーシング28号 F315/スピース 4 13
R 30 M DRAGON TEAM DRAGON F3 F314/スピース 3 11
ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317) 1’13.540 15/18
SC導入 15:17:59~15:29:32