映画「こはく」舞台あいさつ 出演者ら撮影秘話語る

撮影中の思い出などについて語る(左から)大橋さん、井浦さん、遠藤さん、横尾監督=佐世保市、シネマボックス太陽

 佐世保市出身の横尾初喜監督によるオール長崎ロケの映画「こはく」の舞台あいさつが22日、島地町のシネマボックス太陽であり、俳優の井浦新さんなど出演者らが撮影秘話や作品への思いを語った。
 こはくは横尾監督の半生を題材にした作品で、幼い頃に別れた父親を捜す兄弟の物語。佐世保市や長崎市などで撮影し、井浦さんの兄役をお笑い芸人の大橋彰(アキラ100%)さん、妻役を横尾監督の妻で女優の遠藤久美子さんが演じている。
 市民ら約230人が詰め掛ける中、舞台あいさつには横尾監督、井浦さん、大橋さん、遠藤さんが登場した。佐世保市での思い出を尋ねられた井浦さんは、撮影の合間に町歩きを楽しんだエピソードを披露し、「佐世保は路地裏がすてき。冒険しているような気分だった」と振り返った。大橋さんはせりふの方言に苦労した経験を明かし「自分だけおじいちゃんのような話し方になってしまった」と笑いを誘った。
 横尾監督は「長崎から公開が始められてうれしい。協力してくれた皆さんに感謝したい」と喜びと感謝を口にした。作品は21日から県内で先行公開されており、7月6日から全国で順次公開する。

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