巨人が鷹に勝利で優勝に望み、楽天はDeNAとの大乱戦制す…22日の交流戦は?

ソフトバンク・工藤監督(左)と巨人・原辰徳監督【写真:荒川祐史、Getty Images】

オリ荒西はプロ初勝利、ロッテ鈴木は2発含む4安打4打点、中日吉見は今季初勝利

 プロ野球は22日、交流戦6試合が行われ、パ・リーグ、セ・リーグともに3勝ずつを挙げた。8試合を残して今季通算はパ・リーグの54勝42敗4分となり、セ・リーグが残り8試合に勝っても50勝までしか届かないため、パ・リーグの10年連続14度目の交流戦勝ち越しが決まった。

 巨人は本拠地ソフトバンク戦に7-2で勝利。交流戦首位のソフトバンクとゲーム差なしとし、優勝に望みをつないだ。先発の山口が7回5安打1失点7奪三振の快投で7勝目(2敗)をマーク。打線は3回に坂本勇の20打席ぶりヒットなど4連打で3点を奪うと、7回にも亀井の2点二塁打、坂本勇の犠飛で突き放した。ソフトバンクは先発の高橋礼が4回3失点と踏ん張れず、打線も山口の前に沈黙した。

 楽天は敵地DeNA戦で11-9の大乱戦を制した。初回に6点を奪うも、その裏に7失点で逆転を許すまさかの展開。初回の両チームの攻撃だけで1時間7分、計10安打8四球で13点を挙げる展開となり、投手は両軍4人で計101球を要した。4回には2失点でリードを3点に広げられたが、5回に渡辺佳の2点タイムリーで1点差に迫ると、7回は山下が三嶋から逆転2ラン。8回にはブラッシュの適時打で1点を追加して勝利した。DeNAは初回に6点差を逆転しながら、痛恨の敗戦。連勝はならなかった。

 オリックスは敵地・広島戦に3-2で競り勝ち、2連勝で2カードぶりのカード勝ち越し、交流戦の勝ち越しを決めた。6回無死二、三塁から中川の左前2点打などで3点を先制。先発のドラ3荒西は5回1/3で5安打1失点にまとめ、プロ初勝利を挙げた。広島は6回に菊池涼の適時二塁打、7回に上本の併殺の間に1点差に迫ったが、あと1点が遠く、2カード連続の負け越しが決まった。

 ロッテは敵地ヤクルト戦に8-4で勝利した。初回に鈴木のタイムリーで先制すると、3回にはレアードが“12球団撃ち”を達成する21号3ランを放ち、ヤクルト先発・石川から4点を奪取。1点差に迫られた5回には鈴木が2ラン。8回には柿沼のプロ初本塁打、鈴木の2本目のホームランとなる12号ソロで突き放した。ヤクルトは先発・石川が4回4失点で降板し、救援陣も失点を重ねて3連敗。打線も6回以降は沈黙した。

 阪神は本拠地・西武戦に6-2で逆転勝ち。5カードぶりのカード勝ち越しを決めた。2点を追う4回に糸井の適時打、マルテの2点打で逆転。5回に木浪の適時二塁打、6回に大山の適時打で加点し、7回には糸原の適時打で突き放した。先発・岩田は6回5安打2失点で今季2勝目。西武は中村が2回に12号ソロを放つと、4回には2打席連発の13号ソロ。高校の同級生・岩田から今季初の1試合2本塁打を放ち、巨人阿部に並んで歴代1位タイとなる“通算230人斬り”としたが、得点はこの2点のみで2連敗を喫した。

 中日は本拠地・日本ハム戦に6-1で快勝。打線が6試合ぶりの2桁安打となる15安打で6得点と繋がると、4月21日のヤクルト戦以来の先発となった先発の吉見が6回途中1失点と好投。4試合目の先発で今季初勝利をマークし、チームを2連勝に導いた。日本ハムは先発の金子が4回6安打2失点で5敗目。打線は5安打に終わり、得点は代打・王柏融の適時打による1点のみ。ここ8試合で2勝6敗となった。(Full-Count編集部)

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