三重テラス料理人に18歳新人 相可高出身の鎌田さん、県食材発信へまい進

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【真剣な眼差しで調理をする鎌田さん=東京都中央区の三重テラスのレストランで】

 多気郡多気町相可の県立相可高校食物調理科を今春卒業した同町出身の鎌田恵弥さん(18)は、4月から東京都中央区にある県の首都圏営業拠点三重テラス1階、イタリア料理店で料理人としてのスタートを切り、「三重県の食材の魅力を発信できる料理人になりたい」と、夢に向けてまい進している。

 厨房で黙々と食材を切る鎌田さんの横顔はあどけなさが残る。料理人として3カ月目を迎える現在、先輩の補助をする傍ら、前菜とスイーツを任されている。

 鎌田さんは「技術もだが、あいさつの大事さ、また包丁は常に研ぐという基本的なことが大事だと(相可高校の)先生に教わった。たぶん相可高校に入っていなかったら、あいさつすらできなかったと思う」と恩師らに感謝する。

 鎌田さんは、料理上手な祖母の影響で小学校低学年から料理を始め、料理の魅力を知った。中学生の頃には料理人になると決め、同校に入学。同校生徒が運営するレストラン「まごの店」で調理を担当しながら、海外の研修にも参加するなど積極的に取り組んできた。

 昨年多気町の企画で当時高校3年生の鎌田さんを含む生徒らが三重テラスでコース料理を振る舞ったことをきっかけに、かねて西洋料理に進みたいと思っていたことや、シェフの素材の良さを活かす考え方に共感し、三重テラスを運営するアクアプランネット(松阪市大黒田町)の入社試験を受け、採用となった。

 同社所属の同店シェフ陣内博將さんは、鎌田さんについて「スピードなどまだまだ課題はある」としつつも「実践を積んできただけあり、器用ですっと入り込んでいる。新人でここまで任せられる子は少ない。意欲的だし、早くメイン料理などを任せられるよう教えていきたい」と期待を寄せる。

 鎌田さんは「以前から自分は三重の食材が一番おいしく素晴らしいと思っている。まだまだこれからだが、県の食材の魅力を活かし、多くの人にその魅力を発信できる料理人になりたい」と抱負を語った。