「国連やバチカンで上映を」 長崎舞台 映画「光のマリア」

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田上市長に国連での上映会の構想などについて話す城之内さん(左)と亀さん(中央)=長崎市役所

 長崎を舞台に原爆やカトリックの信仰を描いた映画「光のマリア」の制作関係者が19日、長崎市役所を訪問。田上富久市長に「来年4月の映画完成後、米ニューヨークの国連本部やバチカンでの上映会を計画している」と構想を伝えた。
 映画は同市出身の劇作家、故田中千禾夫(ちかお)(1905~95年)の戯曲「マリアの首」が原作。長崎原爆で破壊された旧浦上天主堂のマリア像の首を、人知れず運び出そうとするカトリック信者たちの人間ドラマ。メガホンを取るのは、戦争の悲劇を描いた映画「サクラ花―桜花最期の特攻―」などで知られる松村克弥監督。
 この日は、プロデューサーの城之内景子さんとシナリオ作家の亀和夫さんが訪問。キャストは調整中だが脚本は既に完成しており、今年8月8~10日と年末年始をめどに長崎市内でロケを実施すると報告した。
 国連での上映会は、来年4~5月にある核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせた非政府組織(NGO)会合の場を想定しているという。バチカンでの上映会の日程などは未定。国内での公開は来年7月の予定。
 城之内さんは「平和の祭典でもある東京五輪に合わせ、平和への思いを世界へ発信したい」と述べた。