【MLB】プホルスの心温まるシーンに「本当に一流」の声 試合直後に客席の少年に駆け寄りサイン

エンゼルスのアルバート・プホルズ【写真:Getty Images】

“レジェンド”が笑顔でサインする姿に…「可愛らしい少年。素晴らしい選手」

 エンゼルスのレジェンド、アルバート・プホルス内野手が試合直後に少年にサインをする様子をMLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が公開。古巣カージナルスの本拠地セントルイスのメディアからも称賛の声が上がっている。

「Cut4」が公開したのは、エンゼルスが20日(日本時間21日)まで4連戦を行っていたブルージェイズの本拠地ロジャース・センターでの動画。プホルスは試合後、一塁側の客席に笑顔で走って向かってきている。背後ではエンゼルスの選手たちがマウンド上でハイタッチの列を作っており、まさに勝利を掴んだ直後のようだ。

 そして、プホルスが向かった先には1人の少年の姿が。プホルスは、その場で自分が着ていたユニホームを脱ぐと、ペンを受け取ってサイン。さらに、少年が着用しているユニホームの背中にもペンを走らせ、そのまま笑顔で少年を抱きかかえている。

 セントルイスのラジオ局「KMOX」は「カージナルスを退団し、エンゼルスでプレーすることで大金を手にしたことを根に持っているセントルイスのファンもいるかもしれないが、アルバート・プホルスは球界で最も思いやりのある人物だということを、彼は何度も証明してきた」とレポート。この出来事について、プホルスがスタンドにいるジョー・スクアリニさんのダウン症の息子に気づき、サインをプレゼントしたという事実を伝えている。

ファンも感動「本当に一流の人間」「史上最高の選手の一人」

 記事では、「Pujols Family Foundation」と呼ばれるダウン症の子供を支援する団体がセントルイスにあるため、プホルスが野球以外で度々同地を訪問していることにも言及。プホルスは2000年、前の夫との間にダウン症の娘イザベルさんを持つデイドル夫人と結婚している。

 今回の動画を最初にツイッターで公開したのは、サインをもらった子供の父親のスクアリニさん。コメント欄には、ファンから称賛のコメントが続々とついている。

「あなたの息子はとてもかわいいね!」
「本当に一流の人間だよ、アルバート・プホルス。尊敬だ」
「史上最高の選手の一人。彼は素晴らしいやつなんだ」
「可愛らしい少年。素晴らしい選手。動画をありがとう」
「殿堂入りの人物がここに」

 引退後の殿堂入りが確実と言われる偉大な成績に加え、誰もが尊敬する人格者としても知られるプホルス。同僚のマイク・トラウト外野手や大谷翔平投手も事あるごとに尊敬の念を明かしている。21日(同22日)には移籍後初めてセントルイスに凱旋し、スタンディングオベーションで迎えられると、22日(同23日)の第2戦では凱旋弾を放ち、喝采を浴びた。レジェンドはグラウンド内外でファンを惹きつけ続けている。(Full-Count編集部)

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