対馬市海岸の漂着プラごみ 再資源化機器の導入を

 対馬市海岸漂着物対策推進協議会(委員長=糸山景大・長崎大名誉教授)は、海岸に漂着した発泡スチロールなどのプラスチックごみをリサイクルできる機器を導入するよう同市に提言した。
 同協議会は、学識関係者や行政機関関係者、市民らで構成。市の依頼を受け2018年度から漂着したプラスチックごみの処理方法について検討を重ねてきた。糸山委員長は市役所で提言書を比田勝尚喜市長に提出した。
 同協議会などによると、対馬の全海岸に漂着しているごみは18年度推計で2万4563立方メートル。このうち3割以上がいけすの浮きなどに使われる発泡スチロールとみられている。提言書では、海岸漂着プラスチック類のリサイクル方法・機器として、発泡スチロールブイには圧縮・ペレット化装置、硬化プラスチックには破砕装置の導入が適切とまとめた。圧縮・破砕したプラスチックごみは、専用ボイラーがあれば燃やし熱エネルギー源として利用することができるという。
 比田勝市長は「対馬は地理的な影響で海岸漂着ごみが多い。提言を実現させるため一生懸命がんばりたい」と話した。

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