これは泣ける…「亡くなった姉」 と東京五輪を目指す22歳の守護神

来年の東京オリンピックの出場権をかけたUEFA U-21欧州選手権が現在行われている。

グループCでは明暗が分かれた。ルーマニアとフランスが2連勝となる一方、2連敗のイングランドとクロアチアは敗退が決定したのだ。

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U-21ルーマニア代表はゲオルゲ・ハジの息子ヤニス・ハジらが大暴れするなど2試合で8ゴールと爆発。

そうした中、キャプテンである守護神アンドレイ・ラドゥのある行為が話題になってる(動画3分から~)。

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これはイングランドを4-2で撃破した試合後の様子。ラドゥが掲げていたTシャツには、女の子の写真とメッセージが…。

『Gazeta Sporturilor』などによれば、この女の子は2006年に亡くなった彼の姉だそう。

Tシャツのメッセージは「全てあなたのおかげ。愛しているよ、エマ」というもので、彼女に勝利を捧げていたという。

国内の元ダンスチャンピオンだったというエマさんは免疫系の病のために14歳で死去。当時のラドゥは9歳だった。試合後に彼とハグをしていた母親はこう明かしたそう。

「当時の彼はひどくショックを受けました。

(今の)アンドレイはエマのことを守り神だと思っています。

いつも彼女のために祈っているし、プレーする時は常に彼女の写真をプリントしたシャツを(ユンフォームの下に)着ているんです」

ラドゥはインテルが保有する22歳のキーパー。

『Digi Sport』によると、本人は試合中のゴールポスト付近にTシャツを置いていると述べたとか。

アンドレイ・ラドゥ

「イタリアにいた時からエマとともにいる(2013年にインテルに引き抜かれている)。

このTシャツは彼女へ捧げるために作ったものだ。

いつもゴールマウスに連れて行っているよ!

幼い頃に世界中のスタジアムに彼女を連れて行くと約束したんだ。

このシャツは右側のゴールポストに置いている。近くにあると一緒にいると感じられるのさ」

ルーマニア男子サッカーは1964年の東京オリンピックで準々決勝に進出したが、それ以降は一度も五輪出場がないそう。

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56年ぶりのオリンピック出場を目指すなか、現地でもラドゥとエマを東京に行かせたいという声があるようだ。

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