6月23日、2019年FIA-F2第5戦フランスのレース2が開催され、アンソニー・フバート(BWTアーデン)が前戦モナコのレース2以来シーズン2勝目。日本の松下信治(カーリン)は9位で、ファステストラップを記録した。
決勝レース2は21周で行われピットイン義務はなし。レース1で8位だったフバートがポールスタートとなり、2番手にファン-マヌエル・コレア(ザウバー・ジュニアチーム)、3番手にジョーダン・キング(MPモータースポーツ)がつけ、日本の松下信治(カーリン)は9番手から上位を伺う。
母国レースのフバートが抜群のスタートを切り、2番手以下を大きく引き離す。また6番手スタートのジャック・エイトケン(カンポス)もロケットスタートで一気に2番手までポジションを上げた。
ペースのいいエイトケンはDRSを使いフバートとの差を1秒以内に詰めていく。後方ではスタートで1つポジションアップした松下だが11番手までドロップしてしまう。
ところが7周目、エイトケンのペースが突如落ち始めコレアとチョウ・グアンユー(ユニヴィルトゥオーシ)に立て続けに抜かれ4番手に後退した。
レースが残り半分を切った12周目、4〜6番手争いが白熱する。ペースに苦しむ4番手エイトケンを先頭にニコラス・ラティフィ(ダムス)、セルジオ・セッテ・カマラ(ダムス)が1秒以内に収まるテールトゥノーズに。
そして14周目、6番手のセッテ・カマラがラティフィを抜いて5番手へ。また4番手エイトケンはペースアップし後続との差を2秒近く広げることに成功した。
ポイント権内に入りたい松下は15周目にファステストラップを記録。これまでも速さを見せつけており、是が非でも上位へ食い込むべくひた走る。
同じタイミングで苦渋を舐めたのが前戦クラッシュでリタイアしたミック・シューマッハー(プレマ・レーシング)。タイヤパンクのためピットインするも別のトラブルが発生、レース2もリタイアとなってしまった。
18周目にふたたびファステストを更新した松下は前を行くニック・デ・フリース(ART)に肉薄しパス、9番手へ浮上。しかしデ・フリースに1周近く抜きあぐねたため、8番手のカラム・アイロット(ザウバー・ジュニアチーム)とは1.4秒差に。
そしてチェッカーフラッグ。スタートから無風の走りを見せたフバートが前戦モナコのレース2に続いて2勝目を挙げ、2位にアイロット、3位にはグアンユーが入った。
ファイナルラップで前との差を0.7秒にまで詰めた松下はあと一歩及ばず9位。だがファステストラップを記録したためボーナスポイント2点をもぎ取った。
ポイントランキング首位は無得点のデ・フリースが変わらず121ポイント。2番手のラティフィが109ポイント、3番手にエイトケンが85ポイントだ。
次戦のオーストリアは決勝レース1が日本時間6月29日(土)23:45から、決勝レース2は6月30日(日)18:00から行われる。
■FIA-F2第5戦フランス 決勝レース2 リザルト
Pos. No. Driver Team Time/Gap SP
1 19 A.フバート BWTアーデン 21Laps 3
2 12 J-マヌエル・コレア ザウバー・ジュニアチーム 2.202 19
3 7 Z.グアンユー ユニ ヴィルトゥオーシ 4.220 6
4 15 J,エイトケン カンポス 6.131 7
5 5 S.セッテ・カマラ ダムス 7.788 18
6 6 N.ラティフィ ダムス 10.795 8
7 1 L.デルトラズ カーリン 13.122 12
8 11 C.アイロット ザウバー・ジュニアチーム 15.407 1
9 2 松下信治 カーリン 16.200 11
10 4 N.デ・フリース ART 17.688 4
11 16 J.キング MPモータースポーツ 21.094 2
12 8 L.ギオット ユニ ヴィルトゥオーシ 26.254 5
13 14 D.ボッコラッチ カンポス 27.068 14
14 20 G.アレジ トライデント 31.977 20
15 21 R.ボスチャング トライデント 33.601 10
16 3 N.マゼピン ART 33.853 17
17 10 S.ゲラエル プレマ・レーシング 34.431 9
18 17 M.ラフーナサン MPモータースポーツ 1’13.453 16
19 18 T.カルデロン BWTアーデン 1Laps 13
— 9 M.シューマッハー プレマ・レーシング DNF 15