秋田・羽後町の地域の担い手、NPOが育成 「未来の学校」町から受託

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「未来の学校」の特別授業で羽後高の生徒に声を掛ける佐藤事務局長(右端)=21日、秋田県羽後町

 地域社会の次代の担い手を育もうと、秋田県羽後町が事業化した「うごまち未来の学校」の運営を、町内に今月誕生したNPO法人「みらいの学校」にバトンタッチする。町から出向した若手職員と町の地域おこし協力隊OBらがNPOを舞台に連携。活動エリアを近隣市町村にも広げ、独自に収入を確保しながら若者の夢実現を応援する。

 「未来の学校」は昨年度に始まった。地元の羽後高生のタイ短期留学や児童が職業を疑似体験できる催しを企画。町の話題を取材した動画サイトも運営する。

 事業名を受け継ぐ「みらいの学校」は5日、町内外の10人が設立した。町の地域おこし協力隊の任期を終え、町内に定住した2人の男性が代表と副代表に就いた。町は月内にも事業を任せる。

 町内に事務所を設け、町企画商工課で「未来の学校」事業を担当してきた佐藤正和さん(31)が事務局長として出向。NPOとしての活動エリアは羽後町を含む湯沢雄勝地域と北隣の横手市を想定している。

 大学生と企業を仲立ちしたインターンシップ運営も手掛ける予定。羽後町内の空き家を2軒借り、町に関心がある人の滞在拠点にしてもらう計画もある。

 国の地方創生交付金を原資に、当面は町から「未来の学校」事業委託料として年約2000万円を受けて活動する。クラウドファンディングなどで支援を募ることも検討し、自立的な運営ができるよう力をつけていく考えだ。

 佐藤事務局長は「若者のチャレンジが生まれる地域にしていきたい」と意気込む。