ミャンマーで日本米生産 和気の「田土棚田クラブ」参画

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種もみの生産に向けてハナエチゼンの苗を植える「田土棚田クラブ」のメンバー

 岡山県和気町田土地区の住民でつくる「田土棚田クラブ」は2020年から、ミャンマーでの日本米生産に参画する。地元企業と連携し、“棚田生まれ”の米をブランド化してアジア諸国の富裕層に売り込み、収益を棚田保全に生かす。23日にはミャンマーに持ち込む種もみを作るため、地区内で田植えを行った。

 計画では、同国での栽培に適した福井県産ハナエチゼンを田土地区の棚田で栽培し、種もみを備前市内の企業に販売。同社が生産委託するミャンマーの農家が育てた米をシンガポールや香港などで売る。棚田クラブは得た利益で草刈り機などを購入。過疎などで担い手がいなくなった棚田の保全につなげる。

 23日の田植えはメンバー7人が参加。農機でハナエチゼンの苗を棚田5枚(計20アール)に植え付けていった。

 メンバーは年1回程度、同国を訪れて技術指導を行う予定。渡航費捻出に向け、インターネットで資金を募るクラウドファンディングを近く始める。松川尚介会長は「遅れているミャンマー農業の近代化にも貢献したい」と話している。

 田土棚田クラブは2008年発足。地区内の20~50代の16人が棚田の保全活動などに取り組んでいる。