<体操>17歳「練習の虫」才能開花 橋本大輝(市船橋高) 史上2人目の高校生代表

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男子あん馬決勝 橋本大輝の演技=高崎アリーナ

 赤い市船橋高のTシャツの上から、日本代表のジャージーに袖を通した。「これがゴールじゃない。やっとスタートに立てた」。喜びとともに、堂々と決意を口にした。まさに超新星。17歳の橋本大輝が、男子の高校生では白井健三以来となる世界選手権代表切符をつかんだ。

 決勝は得意のあん馬で輝いた。ほかの選手の失敗が続き生まれた嫌な流れを完璧な演技で止め、力強く右拳を握った。「プレッシャーより緊張が大きかった。けど、毎日着地まで練習していた成果が出た」。全日本選手権とNHK杯でも高得点し、重圧をものともしない度胸がある。会見に同席した谷川航の言葉を借りれば、「高校生らしくない強さ」が代表へと後押しした。

 成田市出身。現役選手でもある2人の兄の影響で、6歳の時に佐原ジュニア体操クラブで競技を始めた。高校で指導する大竹秀一さんによると、「萱(和磨)と同じぐらいストイックで、練習の虫」。中学までは世代別代表にも選ばれなかったが、現在使う9割近くの技を高校で習得。「練習が楽しくて仕方ないし、失敗は悔しいので」。演技後は高校生らしい顔つきに戻り、笑った。

 代表4人が千葉県出身で、幼少期からなじみの仲間だ。最年少となるが「憧れの先輩たちを超えられるよう戦う準備をしたい」。名門市船のホープが、世界へと羽ばたく。