ベッテル、FLを記録しハミルトンのグランドスラムを阻止「今回は敗北。でも勝つことを絶対諦めない」:フェラーリ F1フランスGP

 2019年F1フランスGP決勝で、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは5位だった。

 ベッテルは7番グリッドからミディアムタイヤでスタート、53周のレースの25周目にハードに交換、51周目にソフトを履いてファステストラップを記録した。

 最初の数周でポジションを守り切った後、マクラーレン2台を抜いて5番手に上がったベッテルは、前のマックス・フェルスタッペンを追うが、接近することができなかった。終盤、後ろとのギャップが大きかったため、チームはベッテルにファステストラップを狙わせることに決めた。ベッテルは直前にルイス・ハミルトンが記録したタイムを0.024秒更新し、1分32秒740でボーナスポイント1点を確保した。

 ライバル、ハミルトンはこのグランプリで、ポールポジション、優勝、決勝全ラップリードを達成したが、ベッテルがファステストラップを獲得したことで、“グランドスラム”には至らなかった。

タータンチェックの帽子を被ってジャッキー・スチュワートの80歳の誕生日を祝うセバスチャン・ベッテルら

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=5番手
 ライトが消えるタイミングに少し驚いて、スタート直後に混乱したけれど、その後は、とても孤独なレースだった。マクラーレンとのバトルは楽しかったよ。最初は(ランド・)ノリス、その次はカルロス(・サインツ)と戦った。ファーストスティントは好調で、シャルル(・ルクレール)やマックスとのギャップを縮めることができた。

 でもセカンドスティントではバランスの問題が出てきて、マシンの感触があまり良くなかった。

 今日は5位が最大の結果だったと思う。シャルル、マックス、僕の3人はほぼ同じペースで走っていたからね。でもファステストラップを記録したことで、1点余計に獲得することができた。

 ここに持ち込んできたパーツの一部が期待していたように機能せず、金曜にかなり厄介な状況になった。どうしてそうなったのか、調べる必要がある。僕らのマシンにはまだ十分な強さはないから、僕ら自身の力でよくしていかなければならない。今はメルセデスに勝てるだけのペースはない。でもマラネロの全員がポジティブなプレッシャーと情熱のもとで懸命に作業を進めている。

 今週末は、(メルセデスとの)ギャップを大幅に縮めるという大きな目的を掲げていた。それは達成できなかったので、そういう意味では失敗だ。でもだからといって諦めたりはしない。

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