【激アツチヌのトップウォーターゲーム!】食性に訴えかける“動”の釣り(表層編)

全国の多くの水域に生息する身近に狙えるルアーフィッシングのターゲットクロダイとキビレ、シマノでは通称『ブリームゲーム』として提唱中。シマノではそのブリーム用のルアーがラインナップされており、新商品も随時追加されている。嶋田仁正さんがそのブレニアスシリーズの使い方をレクチャー。今回は“トップ(表層)”の釣りを解説して頂く。

嶋田仁正(しまだ・じんせい)さん

シマノインストラクターとして活躍するシーバスのエキスパート。ブリームゲームに関してもその腕前は超一流で、シーズンを通して地元で狙う。昨年、ルアーブランドのマルジンを立ち上げた。

前回のボトムでの釣りはコチラ⇩⇩

スローに動かす必要はない。ルアーは常に動かし続ける

ブリーム(クロダイ&キビレ)のトップウォータープラグとして挙げられるのが、ポッパーとペンシルベイト。ポッパーは直線軌道で移動距離の少ないポッピングでターゲットを魅了する。

ブレニアス ライズポップ(シマノ)はは直線軌道でまっすぐにアクションするのが特徴で、左右にブレないのでブリームがアタックしやすい。また、移動距離が少ないので、小さな口で捕食が下手なブリームも、ルアーを見失わずにバイトしてきてくれる。

同様に重要なのがペンシルベイトだ。魚食性が強い時期にも効果的。エキサイティングなこの釣りは一度味わえば病みつきになる。

そして2019年、ブレニアスのトップウォータープラグに、ライズポップに続いてペンシルベイトのブリームペンシル75Fが追加された。

ブレニアス ブリームペンシル75F(シマノ)

誰にでも簡単に操作できる使いやすいブリーム用ペンシルベイト

75mm/8gの使いやすいサイジングで、誰が操作しても簡単にドッグウォークアクションを出すことができる。警戒心の強いブリームは、トップウォーターであっても大きすぎるシルエットはあまり良くない。この大きさながら飛距離がよく出るので、河川からオープンなエリアまで広くカバーできる。

嶋田さん「ポッパーがリアクションならば、ペンシルベイトは食性に訴えかける釣りですね。ブリームが小魚を追っているときなどに、その食性にマッチさせるんです。ベイトフィッシュがリンクしていればいつでも釣れる可能性があり、夏はもちろん春から秋まで長いシーズン楽しめますよ。ボディは75mmで、小規模な河川もいけるし、重心移動で飛距離が出るので広いオープンエリアもOK。汽水域・止水域にもおすすめですね。大きいペンシルベイトに出ないときにも、このコンパクトなボディサイズが効きますよ」

ボトムの釣りは歩く距離に釣果が比例する。トップの釣りは投げた回数に釣果が比例する。ブリームにルアーを見つけてもらうために、広範囲にルアーを投げ続けることが釣果を伸ばすコツ。

アクションは速めの連続ドッグウォークが基本。重要なのは“動きを止めないこと”

嶋田さん「ロッドティップをチョンチョンチョンと動かして、リーリングしながらドッグウォークさせます。ルアーではなく、ラインを動かすイメージで、ラインスラックを作りながらアクションさせましょう。難しいく感じるかもしれませんが、ブリームペンシル75Fは誰でも簡単に操作することができますよ」

ペンシルベイトは決して止めないこと、これが大切だという。

嶋田さん「止めると見切られてしまうので。チェイスがあっても止めてはいけません。ブリームがバイトしてきて、フックアップしなくても動かし続けてください。これがペンシルベイトで釣るコツです」

嶋田さん「ペンシルベイトは追いかけ出したらずっとついてきます。何回も何回もバイトしてくるし、乗らなくても何回も喰い直してきますよ。ミスバイトがあってもルアーを動かし続けて、バイトでルアーがちゃんと沈んだらそこでフッキングします。ブリームは口が硬いので、フッキングは確実にアワセるようにしましょう」。

ブリーム用のライトなタックルを絞り込む、小気味良いファイトが楽しい。水面を割るバイトシーンとスリリングなやりとり。エキサイティングなトップのブリームゲームは誰もが病みつきになるはず。

猛烈アタックで何度もバイトしてきた良型のクロダイ

水面を割り、バイトして乗らない、バイトして乗らない。それでもルアーを動かし続けているとようやく乗った。このタイミングではイワシが差してきており、それを追っているクロダイは、銀色に輝く綺麗な魚体であった。

ワームによるボトムの釣りとプラグのトップの釣りに、NEWアイテムが加わったことで、さらに釣りの幅が広がった。

嶋田さん「釣りのパターンが細分化されて、隙間が埋まってきた感じですね。ブレニアスシリーズがあれば、ほとんどのエリアでブリーム攻略が可能になったと思います。ボトムからトップ、春から冬、昼夜問わず楽しめる武器が増えましたね」

注目のブリームゲームタックル

嶋田さんタックル
●ロッド:ブレニアスS708L
●リール:NEWヴァンキッシュC2500SHG
●ライン:ミッションコンプリートEX8 0.8号
●リーダー:エクスセンスリーダーEXフロロ 16ポンド
※すべてシマノ

軽くて高感度、ブリームゲームにおいても大きなアドバンテージとなる“NEWヴァンキッシュ”

より軽く、強度もアップして新しくなったヴァンキッシュは、比較的ライトなタックルを扱うブリームゲームにもマッチ。軽くなったことでリーリングも軽やかになり、よりブレのない正確なトレースが可能になる。リーリングの感度も高まり、リールかた得られる情報量が増える。

嶋田さん「ハンドルが軽く、ライトな釣りにぴったり。軽さは正義です」。

タックルの総重量が軽くなることは、釣りの精度を上げることにつながる。

エキサイティングなバイトシーンは下記動画をチェック!!⇩

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