卓球に「ビデオ参照」導入。T2ダイヤモンド大会で始動

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早田ひな/伊藤美誠 写真:田村翔/アフロスポーツ

フェアプレーの観点から現在は審判の目視のみで行われている卓球競技の判定に、審判がビデオの映像を参照できる「ビデオ参照」ルールがT2ダイヤモンド大会で採用されることがわかった。6月上旬の段階では一部報道で「ビデオ判定システム」の導入が報じられたが、いち早くT2ダイヤモンド大会が取り入れた。

4月に開かれた世界卓球2019ハンガリー(個人戦)女子ダブルス決勝で早田ひな(日本生命)/伊藤美誠(スターツ)ペアに誤審判定が下されたことを受け、すぐさま国際卓球連盟(ITTF)に抗議文を出した日本卓球協会、協会の常務理事・強化本部長を務める宮崎義仁氏によれば、「テニスで採用されているようなビデオ判定システムの導入には複数台のハイスピードカメラの設置やCG映像技術の整備などに多額の費用がかかるため、なかなか話が進まない。そこで日本側が提案したのがビデオ参照」とのこと。

早田ひな/伊藤美誠 写真:田村翔/アフロスポーツ

導入時期についてはITTFは12月のグランドファイナルを目処にしているが、日本側は11月に東京で開かれるチームワールドカップで初導入したい意向を持っているようだ。実現するにはさまざまな調整が必要だが、条件が整い実現すれば、翌月のグランドファイナル、さらに来年3月に釜山で開かれる世界卓球2020(韓国:団体戦)、そして東京2020五輪での採用という流れを視野に入れている。

一方、7月に第1戦が開催されるT2ダイヤモンド大会で技術顧問も務める宮崎氏は、「第1戦ジョホールバル大会での導入が決まっている。第2戦海口大会、第3戦シンガポール大会でも採用する」と話す。

ちなみに日本国内ではどうか?

Tリーグの松下浩二チェアマンに話を聞いたところ、「Tリーグでもビデオ判定の導入を検討している」とのことで、同リーグのエンタテインメントパートナーとして試合映像やイベント演出などを手掛ける株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントと話し合いを行っているという。こちらはビデオ判定システムなのかビデオ参照なのか、どちらの形式になるかは未定。

(文=高樹ミナ)