音楽IQがあがる、WONKマネージャーの選曲

WONK

毎週水曜日よる11時、エクスペリメンタルソウルバンドWONKが、30分間の「エクスペリメント=実験」的なラジオプログラム『WONK RADIO』をお届け。

6月19日の放送は、ゲストにWONKマネージャー林が登場。

林マネージャーは、DJもやっており、遠征の際は運転中にDJをしてくれるとのこと。最近は制作をしていたため、遠征がなく「林さんに選曲の機会がない!」ということで今回、マネージャーをゲストに迎え、「かっこいい曲を紹介してもらおう」ということに。

イギリスのトラックメーカー、THATMANMONKZ「FOR BAE」

林:レイブとかフェスとかのDJがかけそうな曲というか、4つ打ちとかも好きで、クラブカルチャーが好きなのでこういう曲を掘ったりすることが多くて。

荒田:深夜を超えて、昼までこれで行くときありますもんね。

江崎:これ禁欲的でいいですね。ずっとキックで抑制されていると、バーンってぶち上がる展開を予想するじゃないですか?でもそこまで上がることもなく。

荒田:さりげなく仕掛けられてくる感じあるよね?

林:チョット渋さがある曲が好きなんですよね。

江崎:さっき聴いているときに、みんなに話したんだけど、ドイツにこういう曲をオーケストラのフォーマットでやるっていうのがあるんだけど、けっこう似た雰囲気を感じる。ミニマルミュージックっぽいエッセンスもありつつみたいな。

荒田:テンポ感にはまっていないところもちょいちょいあるんだけど、そのギリギリのもたれを維持して、そこまで持っていかれない。一気にバンって返ってくる感じ。

林:DJ的にいうと、この曲、めちゃくちゃつなぎづらい!キックがずれてくる。繋いでる最中に「あれ?」みたいな。

井上:そのあれさがいいんですよね。あれ?ってなるのが。

荒田:これをつないでいるDJは、すげーってことで。

林:いや怖いので、最近かけてない。ズレるから!

全員:(笑)

パリのプロデューサー集団、JAZZ LIBERATORZ「EASY MY MIND (FEAT. TRE HARDSON, FAT LIP, OMNI)」

林:この曲、上品でWONKに近いものを俺は感じるというか、音の選び方だったりテンション感というか。

江崎:JAZZ LIBERATORZは聴いてましたし、WONK的視点でいうと、このフルートの使い方とかね。

林:2000年代のこういうシーン好きで。WONK が最初の「Sphere」だったり、その前の「From the Inheritance」聞いたときにJAZZ LIBERATORZがパッと思い浮かんだっていうか。こういうの生バンドでやっているのが同じ歳くらいでいるんだっていうのがあって、今日選びました。

4人:いいエピソード!ナイスエピソード!

井上:JAZZ LIBERATORZは、きれいだけど生音感もあるもんね。バンドの人も聴きやすいし、クラブカルチャー好きの人も聴きやすいし、かなり間口は広いですね。

江崎:俺は、もともとゴリゴリのヒップホップとか全然聞かず、楽器のものばかり聞いてきたんだけど、これはすんなり気持ちよく聞けたトラックのひとつかもしれない。

デンマーク出身のビートメーカー、UFFE「I CAN SHOW YOU HIGH」

林:すごいこの曲、夜一人とかで聞いているとすげーアガるっていうか、曲名どおりなんですけど。

荒田:DJでかけてたらけっこう、ドヤれません?

井上:一瞬みんながDJに注目するもんね。

荒田:やってるアイツ?みたいになって、テンテンテン〜って。

江崎:ふつーに曲のブレイクだよ!ってね。

荒田:今のかなりお客さん的には盛り上がりそう。

林:ヨーロッパのビートメーカーって、ひねくれている感じがあるっていうか、クセがあるポイントポイントがあって今、ヨーロッパのビートメーカー掘るの楽しいっすね。

江崎:ひと工夫あるんだけど、最終的な形は整っているというか、きれいなんですね。

荒田:ループなんだけど、その中でも展開していくね。リズムが展開したり、ネタが入ったり、ブレイクが入ったり、勉強になりますな。

江崎:思ったんだけど、不穏なエレピがパターンが繰り返されてるじゃん?印象的なんだけど、これを聴きながら夜な夜なアガっているマネージャーと会うの、怖いなっていう。

全員:(笑)

荒田:どういう状況で聴くんですか?

林:これは家を暗くして、SpotifyをBluetoothでスピーカーに繋いで、隣の部屋に迷惑にならない程度の爆音で、家で酒飲んで聴いてるっすね。

荒田:歪んだエレピでアガるマネージャーでした。

ATHLETIC PROGRESSION「STEPNEY TALE (FEAT. ISATTA SHERIFF)」

江崎:かっこいい!これも確かにエレピの音が印象的ですね。

林:展開も急に盛り上がって、一番ライブを観たいですね。Instagramのフォロワーも1000人ちょっとくらいで、まだ全然注目されていないっていう。才能あるアーティストって世界中にいますね。

荒田:これも林さんにオススメされてからずっと聴いていたもんな。うまいっすもんね、音作りもいいし。

林:向こうのジャズフェスとかにも出ていて、そこもちょっとWONKに近しいっていうか。面白いバンドだって思いますね。

江崎:日本でジャズフェスっていうと、4ビート系のジャズだったりを指したりとかのイメージを持たれる方も少なくはないんじゃないかなと思うんですけど。「ノース・シー・ジャズ・フェスティバル」とか、D'Angeloが出ていたりとか、ジャズって言葉は拡大解釈されていて、いろんなイベント出てる。

荒田:僕らも呼んでいただきたい。出てーなー、その「モントルー・ジャズ・フェスティバル」とか。

林:やりましょうやりましょう!でも、大学の同級生が一言も喋んないんですけど!

長塚:・・・しゃべりましたよ。

江崎:実は、ボーカルの長塚とマネージャーの林は大学の同級生なんですよ。

荒田:でも、いけすかないと思っていたタイプでしょ?

江崎:陽キャ中の陽キャのボーカルに対して、林さんはアングラ会の長(おさ)だったんですよね。

林:言い方!(笑)

長塚:でもそうだったマジで!

――メンバー曰く、「時間がないことで有名な、WONK RADIO」。30分にギュっと濃縮される音楽談義。引き続きお楽しみに。

WONK RADIO

放送局:InterFM

放送日時:毎週水曜 23時00分~23時30分

出演者:WONK

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メール:wonk@interfm.jp
ハッシュタグ:#wonkradio

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