マイケル・ジャクソン没後10年、出演作厳選13作品

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 6月25日は“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンの命日にして、2019年は没後10年となる節目の年。稀代の天才シンガーの姿を思い出すべく、マイケル出演作を13作品紹介する。

『ウィズ』(1978)

かかしマイケル。 Universal Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 マイケルより34年前の同じ日に生まれた巨匠故シドニー・ルメットが監督。ダイアナ・ロスがドロシー、マイケルはかかし、と黒人版の『オズの魔法使い』。音楽担当のクインシー・ジョーンズがアカデミー賞にノミネートされた。ストーリーはオリジナルとほぼ同じだがイエローキャブの登場など、時代に合わせている。チャップリンのような映画に出演したいと言っていてた20歳前後のマイケルにとって、ダンスシーンは楽勝すぎ。「マイケルは覚えが早すぎる!」とロスがかなり焦ったという逸話もある。

『STARS/ウィ・アー・ザ・ワールド』(1985)

マイケルの名曲は永遠! HBO / Photofest / ゲッティ イメージズ

 93分のこの映画でマイケルに酔いしれる。一世を風靡した「ウィ・アー・ザ・ワールド」に参加できなかったスターたちが、その数か月後に今度は「We are All Stars Hear InAid」をレコーディングしていた! その模様をリアルに躍動的に映してくれる貴重な作品。

『ムーンウォーカー』(1988)

な、ななめ! Warner Home Video / Photofest / ゲッティ イメージズ

 前半はマイケルのパフォーマンスが中心。後半は彼が子供達を麻薬に染めようと企むミスター・ビッグ(『レイジング・ブル』のジョー・ペシが演じる!)から守ろうと戦う楽しいミュージカル。子供の1人には何とジョン・レノンの息子ショーンがショーンという役で出演!

『ムーンウォーカー』作品情報

『メン・イン・ブラック2』(2002)

宇宙人っぽい!  Columbia Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 トミー・リー・ジョーンズウィル・スミスの名コンビが宇宙人から地球を救うシリーズ第二弾。DVDデラックス・コレクターズ・エディション内のバリー・ソネンフェルド監督の音声解説によると、前作にはまったマイケルが何度も「エージェントMを演じさせて!」と電話で頼んだが既に配役は決まっていてそれは無理だったので、「エージェントになりたがるエイリアン」役を与えたとのこと。カメオ出演ながらピシッとエージェント風! しかも自主制作のドキュメンタリー作品を除くとマイケルの遺作になったという貴重な一作。

『メン・イン・ブラック2』作品情報

『マイケル・ジャクソン ザ・ムービー 真実の物語』(2004)

 似ているタイトル多々で選ぶ方は迷うが、原題は『MAN IN THE MIRROR: THE MICHAEL JACKSON STORY』。まずは鏡に映る自分から変えよう! と魂の叫びをみせる本人も少しは登場するが、マイケル役は他の役者が演じている。キング・オブ・ポップの善悪を問う衝撃の一作。

「サウスパーク(シーズン8)」(2004)

完全にマイケル。 Comedy Central / Photofest / ゲッティ イメージズ

 放送されたのはマイケル存命中だが、もちろん本人は全く出演していない。シーズン8の第7話に、マイケルをパロディーにしたキャラクターが登場。時事ネタや痛烈な風刺を作風にしているR指定のアニメなだけに、これまでにもトランプ大統領などさまざまなキャラクターを扱ってきた本シリーズ。マイケルと思われる「ジェファーソン」というキャラクターの家に遊びに行くというストーリーで、その家はどう見てもネバーランドっぽい。

『マイケル・ジャクソン IN ネバーランディングストーリー』(2004)

 マイケルのシーンは非常に短いがオリジナルタイトル『Miss Cast Away 』が示すようなミスコンを控えた美女たちが謎の島に着いてしまい……という物語。しかもマイケル作品群では珍しいパロディーも満載。ジュリア・ロバーツの実兄も出演している。

『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(2009)

ホォーーーーーーーーーーーウッ!!!!! Sony Pictures Entertainment / Photofest / ゲッティ イメージズ

 突然の死で取りやめになったロンドン公演「THIS IS IT」。死の直前までのリハーサルの様子を軸に1992年より活動を共にしたケニー・オルテガが感動作に創り上げた。彼は『ザナドゥ』、マドンナの「マテリアル・ガール」、『ダーティー・ダンシング』、ドリカムことDREAMS COME TRUEツアー、『ハイスクール・ミュージカル』と経験した実力者なので、一流の演出によりマイケルをより輝かせる。マイケル最期のメッセージやフレッド・アステアへのオマージュシーンなど盛り沢山。

マイケルの家族たち。 Jon Furniss / WireImage / Getty Images

 ホイットニー・ヒューストンはじめ50人以上がマイケルを語る156分のドキュメンタリー作品。「マイケル・ジャクソンの秘密」の著者でもある実母キャサリンとマイケルの次兄ティトが中心に製作。マイケルの本当の姿がわかる貴重な作品である。

『シルク・ドゥ・ソレイユ 「マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー」ドキュメンタリー』(2012)

シルク・ドゥ・ソレイユとマイケルの融合。 Edgar Negrete / Clasos / LatinContent / Getty Images

 “太陽のサーカス”シルク・ドゥ・ソレイユがマイケルをフィーチャーした舞台を大ヒットさせ、その舞台裏を描いたドキュメンタリー。シルクファンもマイケルファンも楽しめる88分!

『BAD 25(原題)』(2012)

 「BAD」発売25周年にあたりその製作過程をコアにスパイク・リーがメガホンを取った。ジャスティン・ビーバーマライア・キャリーシェリル・クロウらが登場する。『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の二番煎じとも言われたが決してそうではない。マイケルの人生ではなく才能と、完成までの道のりが力強くあらわされているからだ。当時「BAD」のビデオを監督したマーティン・スコセッシのインタビューは貴重だ。

 もう生の姿を観ることはできないが、彼の名曲や出演作の中で生き続けているマイケル。その姿は今もなおポップスターとして輝き続けている。マイケルよ永遠に。